短編1
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そのネコのなく頃に

カナダで聞いたカンザスシティの話。

ある会社の駐車場にネコが現れるようになった。

茶色の太ったトラネコだった。

そのネコはブルーのシボレーの下で寝転がっていた。

その車が駐車位置を変えても、必ずブルーのシボレーの下にいた。

エサを上げようとすると、中に入り込んでしまい、エサを受け取ることはなかった。

日に日に痩せていくネコ。

見かねた保安官が車の下にもぐりこんで保護することに為った。

カンザスシティから20キロほど離れたとある町、そこに住む夫婦に二つ良い事があった。

ひとつは、2ヶ月ほど前に息子の命を奪ったひき逃げの犯人がカンザスシティー捕まったこと。

犯人は、事故を起こした車をほぼ完全に修復しており、

車の下に残っていた事故の痕跡に、ある保安官が気付かなければ発見は難しかったとのこと。

犯人の車はブルーのシボレーだった。

ひとつは息子の事故以来行方不明だった飼いネコが帰ってきたこと。

ガリガリに痩せて、

でもチョッと誇らしげに。

飼い猫は茶色のトラネコだった。

怖い話投稿:ホラーテラー プラハさん  

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