Sヤン「もしもし寝てたか?」
深夜2時、不吉な電話だった…。
Sヤンとは中学からの悪友。またヤバい話か?
アタリ…だった。
Sヤン「オレのハイエースをパクろうとした奴捕まえた(笑)」
オレ「もーこんな時間に…そいつどうするん?」
Sヤン「とりあえず動けんように折ってある(笑)」
ん??折ってあるって骨?つーかなんでそんな楽しそうなんや…。
オレ「すぐ行くわ!」
Sヤンちの倉庫までの約2分いろんな事が頭をよぎる。バイオレンスな展開は大歓迎だが、オレもええ加減落ち着く年頃…冷静に興奮するみたいな不思議な感じのまま倉庫に入る。
Sヤン「いらっしゃい(笑)」
オレ「三人かよ!?どーする?金で済ますか?」
Sヤン「ん~こいつらどーせまたやるやろ。」
そう言いながら手前の奴の鼻にトォキックをかます。
手前から小柄で茶髪、今の蹴りで完全に鼻をやられている。真ん中にデブ。奧に外人。三人とも前歯と右手親指を折られていた。
相変わらずやり方が…Sヤンはいつも笑う。悲しい時も嬉しい時もそんでキレた時も笑う。笑いながら暴れる姿はマジでヤバい…
Sヤン「お前らなんか言い残す事ある?」
デブ「こんな事してタダで済むとおもうなよ。オレらのバックには組のがおるからな」
Sヤンはブチ切れた。
Sヤン「R(←オレ)今回は手ぇ出すなよ!」
それから朝日が昇る頃までの3時間くらいは地獄絵図だった。笑いながらひたすら殴る蹴るの暴行、三人とも顔に原型をとどめていない。意識を失うだびに水をかけられ爪を剥がれ…極めつけは丸ノコで指を飛ばした!
オレは何もせずただ朝まで見届けただけだった。
Sヤン「Rもう仕事の時間やろ?朝まで悪かったな。」
オレ「気ぃすんだ?さすがによー止めんかったわ(笑)あいつらオレのハイエースもパクったんかな?」
Sヤン「ほんまや!それ聞いてないな!Rのんパクった奴やったらこのまま死刑にするわ」
オレ「もうええよ!見てるだけでスッキリしたわ!」
Sヤン「次は一緒にやろや(笑)」
そう言ってSヤンは豪快に笑いながら倉庫に入って行った。
デブの言った組のはSヤンの事。ヤザの名前の乱用の悲劇を見た夜だった。ちなみにオレのハイエースはパクってなくて三人は一命を取り留めたみたいだ。
怖い話投稿:ホラーテラー ラーメンマンさん
作者怖話