短編2
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親子

今回は心霊的な要素は含まれません。

場違いな 投稿だと

叩かれそうですが 『一応』(笑) 載せます。

俺は イラストの仕事だけでは、収入に波がありすぎるため、空いた時間に飲食(焼肉店)のバイトをしている。

その時の話なんだが、

その日は平日で、人も動かず、ホールでのんびり過ごしていたら、

一組の親子が入ってきた。6才位の女の子と、お父さんだ。

父親は 肉を焼きながら、終始 スマートフォンをいじくっている。

女の子は、父親が焼いてくれたお肉を、

『おいしいね~』

と言って、ニコニコしながら食べていた。

俺は、なんかいいなぁ~ なんて思いながら親子を見ていた。

以後 親子の会話である。

娘『からこなべって何~?』

父『からしなべ!子は、しとも読むんだよ。』

娘『ふ~ん…ねぇねぇ……』

父『…ん?』

娘『人間のお肉って美味しいのかな?』

父『…人間は食べちゃダメなの!』

と言いながら、恥ずかしそうに 俺と目を合わし

すぐに そらす父親。

娘『なんで?』

父『…なんでって…仲間だからだよ…牛が牛を食べないだろ?』

娘『…コマーシャルで牛が牛を食べてたよ?』

父『……あれは…その…たしかに、酷いコマーシャルだな………とにかく人間は食べちゃダメだ!』

娘『ふ~ん…そっかぁ…わかった(^^)あ…次は、お肉をもう少し小さく切ってね』

父『はいはい…わかったよ』

とても、笑顔の似合う

かわいい女の子だった。 子供って、怖いくらいに 純粋だな…て感じた出来事でした。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名係長さん  

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