中編6
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どんぐり。

初めて投稿します。 誤字、駄文御勘弁下さい。

私は今、入院しています。数年前に人間ドックに入り癌が発見され、今回は定期検診での転移。

私の状況はさて置き …抗癌剤で髪の毛はは抜け激しい嘔吐を繰り返し…

点滴だけの栄養を暫く耐えて一昨日から一般病棟に移りました。

病棟に移った初めての夜、教会の鐘みたいな音で私は目を覚ましました。しかし金縛り…初めてではなかったので焦りもなく、いつものように解けるのを待ってましたが…

暫くして、小さい小学生位の女の子が来て、早く良くなりますように…と私の枕元にどんぐりを置いていきました。

それは見事などんぐりで私が今まで見た中で栗の身を三分の二位の大きさでした。

私は…???

『いや?なぜにどんぐり?』と金縛りはとけ、周りを見ても、枕元のどんぐりだけ…

とりあえず、横のお茶置きのカラーボックスに置き眠りにつきました。

翌朝、検温をしに来た看護師さんがどんぐりを見てあからさまに、どんぐりを見て…嫌な顔しました。

私は看護師さんに検温をしながらどんぐりの経緯を話ましたが…一切取り入ってくれずそそくさと検温を終了し出て行きました。

気味が悪いのと看護師さんの態度に不安を感じどんぐりを捨てようと思いましたが…

捨てきれずお茶置きの隅に隠すようにおきました。

その日は一般病棟に移ったという事で彼氏がお見舞いにきてくれ事の成り行きを話しましたが…『何でどんぐりやねん?御守りとかじゃないねん』と 笑い、私もそうやねん…でもデカいどんぐりやろ?って彼氏に見せました。

彼氏も『ほんまやなぁ爪楊枝があったらいいコマになるで』ってまた大笑い、以前からそういう体験をしていた私…

あまり彼氏も追求するわけでもなく帰って行きました。

しかし、相変わらず看護師さんはよそよそしい…

一抹の不安を覚え2日目の夜を迎えました。

眠りにつくと暫くして…金縛り、やはり鐘の音…

しかし今度は賛美歌のような歌も聞こえてきました。

すると今夜は2人、女の子とクリクリ坊主の男の子、

2人して

『早く良くなりますように…』と

また、どんぐりを今度は2個普通の大きさのどんぐりを枕元に…

翌朝、看護師さんの検温…今度は増えたどんぐりを見て『ヒャ!』って声をあげました。

すいません続きます。ほぼリアルタイムなんで、今夜1つ増えて、どんぐり4つあります。助けて…

女の子とクリクリ坊主がもってきたどんぐりは2個

朝の検温時の看護師さんの『ヒャ!』との声、気にするなと言う方が無理なんで私は看護師さんに『何か知ってるんですか?知っているなら教えて下さいよ』と強く言いましたが…

私は知らない

私は知らない…と繰り返すばかり。埒があきません。同じ病室の人も6人部屋で 窓側におばあさんが1人、終始仕切りカーテンをしめたまんまで話した事はないし…

あまりにも気味が悪いので『訳を知らないなら知らないでいいから部屋を代えて下さい!』とナースステーションに私はお願いにいきました。

…答えは、NO、空きがないと周りの看護師さん達も引きつりながら遠巻きに私を見ていました。

仕方なく病室に戻りどんぐりを見つめていると彼氏が来てくれ、私は思わず泣いてしまいました。

彼氏は『どした?なにがあったんや?』 私はひとしきり泣き どんぐりを指差しました。

彼氏はドン引き。

『おい!何でふえとんねん』と私は事の成り行きを全て話し 彼氏は『竹ひごあったらヤジロベェできるやん』と…私は唖然…

彼氏は『冗談、冗談やって』と彼氏も気持ち悪いのだろうソワソワしだし

『よし!俺もナースステーションに頼みに言ったる!あかんかったら転院や!』

彼氏がナースステーションで約20分すったもんだしましたが…

結局答えはNO…

転院は近くの病院に当たってみると…

彼氏は使えん病院やなと少しご立腹、 とはいえ時間がきたので彼氏は一緒に泊まると言ってくれましたが…

やはりダメ…そうこうしているうちに就寝時間…やはり来ました。鐘と賛美歌のような歌、金縛り、 今日は三人、女の子とクリクリ坊主と少し背の高い女の子…

また1人増えた…

女の子と少し背の高い女の子、クリクリ坊主の順番に立っています。『早くよくなりますように…』

私は?声のトーンが一昨日と昨日と明らかに違う…

明らかに低いが男か女か分からない声…

しかも真ん中の少し背の高い女の子がニタリ…どんぐりを1つ投げるように…

そして病室を去る姿を初めて見ました。 まるでビデオの早送りを見ているように ササ、ササッといなくなりました。

それが11月19日の夜中の話です。また夜が来ます…彼氏は今はいてくれますが… どんぐり4つ…誰か助けて下さい…

沢山の御意見御感想ありがとうございます。信じて頂けないかも知れないですが 残念ながら事実なんです。すいません続きます。

昨日は20日…

やはり来ました

しかし人数が減り、明らかに様子がちがう…

くりくり坊主の男の子…

金縛りの中、私を見つめ、声は聞こえないクチパク?みたいな感じで私に何かを言っています。

私にはわかりませんが多分何か怒っています。

そしてどんぐり…

今日は沢山…

小さなどんぐり

朝数えると14個

私は目覚めてから凄い脱力感と倦怠感に襲われ…ボーっとしてる所に検温でした

看護婦さんは

私はもう無理だから 話しますと。

しかし私が喋った事…は内緒でと…

看護婦さんは

『いいですよね?○○崎さん!』と…

○○崎さんとは私と同じ病室のおばあさん…

おばあさんは、

返事もせずカーテンをあけて

私に両手いっぱい位ある袋にいれたどんぐりを見せました。

私は半泣き…

おばあさんはそれだけみせるとカーテンを閉め、またベッドへ…

看護婦さんは私に15時の検温終わったら談話室に来てと…

私はわかりましたと

今日は土曜日、14時半にまた彼氏も来てくれました。

後、私の両親は…いません。私は交通事故遺児であり施設っ子です。

私だけ助かりました。数十年前の東名高速。日本坂トンネル事故の生き残りです。

私の生い立ちは今回乗り切った時にでも 不思議体験を載せてみようと思いますが…。だから入院しても彼氏しか来てくれませんし

癌が見つかった時は少ない友達も来てくれてましたけど…

すいません…話を戻します。

15時過ぎになり談話室に彼氏と一緒に行ったのですが…看護婦さんは来てくれません…ナースステーションに行っても…休養で帰ったと…

私はコメント欄にあった盛り塩を置けと書いて下さっていたので彼氏に『お塩と小皿を買ってきて!』と

彼氏はポケットから 今は不審火で焼けてしまった○○部神社の神主さんから清塩と御守りをだしてくれました。

『○美の地元の氏神さんやろ?だからもろてきたから』と

彼氏に100均で小皿を買ってきてもらい…

小さいながらも盛り塩をしました。

彼氏は面会終了のギリギリ20時半までいてもらいました

もうすぐまたあの時間です。助けてとはもう言いません。

続きかければまた書きます。ありがとう ござました。

怖い話投稿:ホラーテラー 入院患者さん  

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