短編2
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アパマン

3年位の話し。

話し盛らないんで、あまり怖くないかもだけど、 一応(笑)…載せます。

当時、俺は部屋の更新時期が迫り、彼女と相談して引っ越すことにした。

理由は、家賃も高く、そのわりに壁が薄いから。

休みの日に二人で、

不動産屋に行ってみた。

気になる物件をいくつか絞り、不動産屋のお兄さん(以後、Aとします)

と車に乗り、物件を見てまわる事にした。

俺『一応…事故ではないっすよね?最近は、ワンクッション置いたら、話す義務はなくなるとかって話しあるけど…』

A『あぁ~…大丈夫ですよ!見たら気に入りますよ!日当たり良好だし、出入りも激しくない物件ですよ。』

(まぁ…聞いたところで言うはずもないか…)と思いつつ、車は目的地のマンションに着いた。

タイル張りの5階建て。 都内で2Kで築7年で 6万8千円…安い。まぁエレベーターがないのが 安さの原因のひとつらしい。

目的の部屋は四階の角部屋。

Aが、部屋の鍵を開けて、中に入った。

A『どうぞ~!言ってたとおり日当たり抜群!築浅で鉄骨ですよ(^^)』

彼女『ホントだぁ~!キッチンも以外と広いね~!』

俺『そうだな、寝室は……』

ガラ…

寝室の引戸を開けた。

俺『…あ…………』

A『寝室もエアコン着いてますよ~(^^)』

俺『…はぁ……』

彼女『匿名係長~ここにしようよ!エレベーターないのは辛いけど、その分安いし、敷金礼金も安いし!』

俺『ん~…そうだぁ……とりあえずキープで。ここって過去になんもないんですよね…?』

A『大丈夫ですよ(^^)私も知ってたら、ちゃんとお伝えしますよ』

俺『……そうっすか…』

俺が部屋の戸を開けたら、4~5才位の、顔面血まみれで、白目を向いた

女の子が、しゃがみこんで何かしていた。

俺と目が合うと、

その白目で、キッっと睨み、部屋の隅に向かって走った………その先には

部屋の隅にたたずむ、 多分 母親と思われる女性が、これまた さらに酷い血まみれの身体で、やはり白目をむいて 俺を見ていた。

女の子は、母親の腕にしがみついたが、母親の腕はズリュ……っともげた。

俺は、一瞬 吐き気を我慢して、直ぐに目を反らし、気づいてないフリをした。

不動産屋と話す間も、視界の隅に、存在が確認できた。オカルトが苦手な彼女には 適当な理由をつけて諦めさせた…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名係長さん  

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