短編2
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深夜のおしゃべり

長文・ヤマオチありません。お暇な方お付き合い下さい。

旦那と、旦那の家族と、6人で暮らしています。

あと犬がいます。ミニチュアダックス。ビビリな犬で、怖いとき(雷鳴とか)はヒンヒン鳴いて脱糞するそうです。わたしは漏らしたところは見たことないんですが。

この間、実家に用事があり、わたし一人で実家に泊まってきました。

帰ってきて、夕飯を食べているときに、犬の話になりました。

「昨日、レオが夜中に騒いで大変だった」

祖母がそう言うと、

「当たり前だろ。だって誰かいた」

旦那がそう返していました。

「?誰かいた?夜中ってばあちゃん言ってたけど、お客様でもあったの?」

わたしの問いに、旦那は首を振って否定しました。

「じゃあ、外?」

我が家は、住宅の密集した地域にあるので、酔っ払いが騒ぎながら歩いていったのかなあと思いました。

わたしが嫁いできてから、そんなことは一度もありませんでしたが、きっと、そういうこともあるのだろうと。

犬も知らない人には威嚇して吠えるので。宅急便なんかが来たときには大変です。

「違う。座敷にいた。3人いた。一人は男、一人は女、あとの一人はどっちだかわからない」

旦那はそう断定しました。

わたしは、旦那のその口調で、生きているモノの話をしているのではないということをやっと理解しました。

どうして座敷にいたとわかるのか、と問うと、

「声がした。随分楽しそうに笑いながらしゃべっていた。その声で男と女がひとりずついたのがわかった。」

そういう答えでした。

まあ、そもそも、犬のサークルは座敷に置かれているので、犬が騒いだ時点で座敷なんでしょうけれど。

そのあと暫くして、義母が仕事から帰宅し、食卓につくなり犬の話です。一家揃っての犬バカです。

「昨日レオ騒いで凄かったんだよ。うんこ漏らしてさ。よっぽど怖かったんだろうね。雷も鳴ってないのに」

母もそう言いました。

祖母や旦那も驚いた表情をしていたので、脱糞は知らなかったのでしょう。恐らく義母が朝一番で片付けたのだと思います。

幸い、その日の夜は犬が騒ぐことはありませんでしたが、怖い話好きのわたしは、一体誰が来ていたのか、とても気になります。

そういう体験をよくする旦那は興味がないようでしたが。

後日談、しかも自身の体験でもないものを長々とすみません。

また何かありましたら投下させて頂きます。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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