中編6
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秋葉原の戦い

昨日、野暮用で秋葉原を通った際に思い出した話です。霊的な要素は一切 含みませんが…実話です

当時、21才だった俺は、 まだ上京したの、いなかっぺで、

『単純に行ってみたい』 という理由で、

片思い中の彩ちゃん(仮名)を誘い、オタクの聖地

秋葉原に出かけた。

夕飯の時間まて、少し時間が早かったので、

しばらく街をブラブラしていたが、想像していたよりは、普通の街だなぁ という印象だった。

その後、彩ちゃんと居酒屋に入り、楽しい 夕食の時間を過ごし、

帰るにも まだ早い時間だったので、駅の近くに腰をおろし、たわいもない 話しをして過ごしていた

すると、周りにツバを吐きながら 歩いて来る3人組が、こちらに向かって歩いてきた。

周りの 通行人は迷惑そうな顔をしながらも、

何も言わずに 避けながら歩いている。

俺は女連れだから、

なるべく面倒事には関わらないようにと思いながらも、何で誰一人 注意しないんだ?と内心イライラしていた。

すると3人組は、相変わらずツバをペッペと吐きながら、 俺達二人の前まで歩いて来た。

幸いにも、ツバが当たることはなかったが、

イライラを抑えていた俺は、それが顔に出ていたらしい。

男1 『あぁん!なんだ兄ちゃん?文句あんのかコラァ…!?』

口調からしてだいぶ 酔っぱらってるみたいだ。 横では、綾ちゃんが

『やめて』と小声で言いながら、俺の服を引っ張っていた。

俺『大丈夫』

と言い、とりあえずシカトをした。

男2『ビビってんのかぁ~!ペッ…!!』

俺の足元に向かってツバを吐いてきた。

俺は、この時点でこいつらは、ケンカをする気もない、酒に飲まれたどうしようもないやつらだろうと思っていた。

本当にケンカをするきなら、この近距離で俺の顔目掛けてツバを吐くはずだ。

男3『あんま、なめた目付きしてるとヤっちゃうよ~』

しかし しつこい。

ちなみに、この3人の

スペックを説明しておこう。

男1→ 推定30才位 ロン毛で、ガリガリ。服のセンスは…ヤバい。

男2→ 25才位。

オタクが無理矢理、ギャル男になったような感じだが、 昨日までは、バンダナ巻いて ノースリーブ着てました感が、にじみ出ている。

男3→30才前半位。

この中では、一番まともそうな感じだが…

言ってる事は まともじゃない。

こんな、わけの分からない3人組に、理不尽な事を言われ、ツバまで吐かれ、田舎から来たばかりの俺は、黙っている自分が許せなかった。

(青いです…)

俺『彩ちゃん、10位の駅のとこ行って待っててくれる?』

彩ちゃん『ほっときなよ~!』

俺『ほらぁ、この人達、周りにも迷惑かけてるし、少し話すだけだから』

彩ちゃん『わかっけど、ケンカとかマジやめてよ!10分だからね。』

彩ちゃんを駅の改札へ向かわせた。

男1 『おぉ~!やる気かぁ~!?10分って、お前がやられる時間か?そんなにかからねぇぞ~!』

俺は、少し高いシャツを 羽織っていたので、

汚れたり、破れでもしたらと思い、シャツを脱いで、タンクトップ1枚になった。

俺は、結構 体格いい方で、ケンカを売ってくるヤツの半分は、体格を見て ビビってやめるか、

腕を、思いっきり握ると、参ったする。

男2 『ちょっと筋肉あるからって勝てるとは限らんぞ……!』

やはり、先程より動揺が感じられるが、酒の力は恐ろしい…。

俺『周りも迷惑してるしさぁ…もぉやめなよ?酒にのまれて強くなるのもいいけどさぁ、度が過ぎるよ』

男2 『やっちゃいますかぁ~!?』

男1 男3 『おう!やろうぜ!』

俺『はぁ…ここじゃ人も多いし、すぐ警察も来るだろうから、こっち行こっか』

そう言って俺は、男1の腕を引っ張り、細い路地に入ろうとした。

男1『や!やめろッ!離せ!クッ…離せよ!』

男1が、俺の腕を振り払おうとするが、

まだ、ガタイのいい小学生の方が力はありそうだ…

俺『何?やるんだろ?』

男1 『やるけど…なんで俺だけ引っ張ろうとするんだよ―!離せよ―!』

俺がいきなり、手を離すと男1は、勢いで転びそうになる。

(漫画かよ…)

内心、笑いそうになる。

俺『結局、どうすんだよ?やりたいヤツ、路地裏入れ。』

男1 『いってぇなぁ!馬鹿力がっ…!誰が一人でやるって言ったよ?』

俺 『…?』

男1 『3対1だよ!!』

俺 『アッハハハハハハハハ…!!』

俺のあまりの大笑いで、通行人が振り返っていた

俺 『あぁ~…ゴメンゴメン…あまりにも、おかしくて…3人なら勝てるのか?』

男1『あたりめーだろ!』

俺 『でもさぁ…俺は、まず真っ先にお前を狙うぞ?お前の華奢な体の、どこかの骨は折れるつもりでいろよ』

男1 『……大丈夫だ!俺は、関節技の使い手だ!力はなくても、技で攻めるタイプだ…!』

(あぁ…腹イタい…w)

俺 『そっか。それは用心しないとなぁ…じゃぁ殺す気で行くかぁ…目くらい潰れても文句言うなよ?』

男2 『お前!俺達がいるの忘れんじゃねぇぞ!』

俺 『おっ!じゃ、お前が先行くか?』

男2の 腕を掴み路地裏に引っ張る。

男2 『痛ッ…!てめっ…!やめろ!』

俺 『ほらほら~!誰か助けろよ~?3人なら勝てるんだろ?』

男2が、ジタバタするので、面倒臭くて 手を離す。

俺 『で…お前は何の使い手だよ?道具か?笑』

男2 『道具?道具って何いってんだ?』

俺 『あぁ…ナイフの事だよ…』

男2 『最初から、そう言うやボケ!』

俺 『ボケ…?』

俺は、怒ったフリをして 拳を振り上げるフリをした。

男2 『…うぉっ…!』

どんだけビビるんだよッ!ってくらい、後ずさる男2…

この頃になると、足を止めて、見物している野次馬が、ポツポツと集まりだす。

俺 『はぁ~…これじゃどっちが、悪者かわかんねぇし…お前らも、いい歳こいて、恥ずかしいだろ!俺も、人を待たしてんだよ。さっさと、こっち来い』

男3 『離せ…!ここでやればいいだろッ…!!いって…!離せよ…!』

俺 『あぁ―はいはい!わかったわかった!もぉ面倒臭い!ほら行くぞ!』

男1 『警察呼ぶぞ…!』

(………はい…?)

俺『いちを…もっかい言ってくれる…?』

男1 『やるなら、ここでやる!手を離さないと警察呼ぶぞ…!!』

野次馬の笑い声が聞こえる。

そりゃそうだ。俺も、あまりの 面白さと、くだらなさに手を離す。

俺 『ほら!もぉいいからお前ら消えろ!』

3人組は、少し恥ずかし そうに歩きだし、

俺から数メートル離れた位置で足を止め、

我が耳を疑うような、

まさかの 一言をいい放つ…

『てめぇ…次見かけたらマジで許さねぇからな…!!』

もう一度、言っておくが 創作ではない。

俺が、足を一歩前に出し 今にも走るぞ!という、姿勢をとると 3人はこれまたダッシュで走り出した。

走り出した3人は再び、足を止めた。今度は

30メートル位離れた位置

『バーカ!死ね!チン○ス野郎!殺すぞコルァ~!!バーカ!アホ……』

ありとあらゆる、汚い言葉のオンパレード…

野次馬も、笑いを通り越して 呆れている。

俺は、野次馬の人達への ちょっとしたサービス精神で、3人目掛けて勢いよく走り出した。

今度は本気を感じたのか、奴らは足を止める事なく去っていった。

野次馬の人が、俺のシャツを渡してくれて、

『いやぁ…見ていて参戦も考えたけど、その必要もなさそうだったんで…』と、俺より少し年上のお兄さんが笑っていた。

俺『ありがとうございます。でも決していじめてた訳じゃ…』

『大丈夫。ちゃんと見てましたから(笑)』

その後、直ぐに駅に向かったが 彩ちゃんの姿はなく、一通のメールが送られていた。

【私、理由はなんであれ、ああゆう事する人は苦手なの…ゴメンね】

再び、あいつらを捜しだそうか迷ったが、

そんな気力もなく、

独り寂しく肩を落とし

家路に着いた。

東京は、面白い街だなと 思った一件でした。

俺は、無駄に体格がいいのと、生まれつきの目付きの悪さで、度々 絡まれます。おもしろエピソードも結構あります。

まぁ…ほとんどバッシングだとはおもいますが… コメ欄 次第で、

また載せようと思います。m(__)m

終戦

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名係長さん  

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