短編2
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座敷オヤジ

これは友達のT君の実家の話しです。

 

なんでもT君の実家の天井裏には人間ではないオヤジが住んでいるそうです。T君はニコニコしながら語ってくれたのですが俺としてはゾッとします。

話しを聞くと、たまに自分の部屋の天井から視線を感じて、ぱっと振り返って天井を見ると、天井の蓋がすき間が開いていてオヤジがこっちを覗いているらしいです。蓋は振り返った瞬間パタンと閉められるそうな。

そんな座敷オヤジは具体的に何をするのかと言うと、犬に取られないように高い所に置いたミートボールが無くなったり、兄貴のHを覗いてT君が怒られたり、天井がズリズリうるさいだけ(それだけでも充分怖いが)だったので、T君は気にしないでいたそうだ。

そんなある日の夜中、T君が寝ていると天井からいつもの如くズリズリと音が聞こえ、いつも覗いてくる天井蓋の方に動いて言ったそうだ。T君はいつものことだから気にはしなかったのだけど、次の瞬間天井からボトンと何かが落ちてきて、なんの音かとぱっと見ると、なんといつものぞき見するだけの座敷オヤジがはいつくばってT君を見つめていたそうだ。しかもそのオヤジ、下半身が完全に無くてまるでテケテケのまんまだった。T君は驚いて窓から飛び出して逃げ出したそうだ。朝になって部屋を見ると天井蓋が床に落ちていているだけだったそうだ。そして今も天井からはズリズリと何かを引きずる音が聞こえてくるんだってさ。

 

おわり。

座敷オヤジは幸運なんて運んできやしないとT君は笑っていた。

怖い話投稿:ホラーテラー ポニテ萌えさん  

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