短編1
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心霊写真と科学者

心霊写真を研究している科学者がいた。

科学者は心霊写真を科学的に解明し、霊的な可能性を全て否定した。

そして、科学者はこう言った。

「もし、私に解明できない心霊写真を持ってきたら、大金をお渡ししましょう」

何人もの人が科学者を訪ね、これぞという心霊写真を見せた。

ある老人が撮った庭の写真には、薄気味悪い光の帯が映っていた。

学者は言った

「あんた、写真をすぐに現像に出さずに、ずっと放置しておいたね。これはフィルムの劣化が原因だよ」

ある中年が撮った家族の写真には、家族の顔の横に、胴体の無い薄気味悪い顔が写っていた。

「これは、写真を撮ったとき。レンズにごく僅かな水滴が付いていたんだね。この顔は水滴に写った顔で、横の人物のものだよ」

ある若者が撮った恋人の写真は、頭部のみが異常に巨大化していた。

「これには危うく騙されるところだったよ、君、写真をコンピューターで加工したね。でももう少しだったよ、解像度の違いでわかってしまった。しかし、非常に惜しかった」

ある女性が撮った、彼女自身の写真は、彼女の両腕が無くなっていた。

「これは当たり前だね、カメラは無いものは写す事はできないからね」

そう言うと、学者は彼女の”手”を握った。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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