保育園に子供達を迎えに行き帰宅。
5歳の長男に鍵を渡し
「先にお家に入ってて」
と言いお願いした。
その後を少し送れて3歳の長女も車を降りた。
私は下の子供と荷物を車から降ろすのに時間がかかっていた。
しばらくすると
「きゃあ−!!」
と言う長女の叫び声が聞こえた。
荷物と子供を抱え、急いで玄関へ。
ドアを開けると長女が震えている。
それも、自分の腕を思い切り噛んでいた。
「どうしたの?」
と声をかけたが、長女はまだ震えなから血が滲むほど腕を噛んでいる。
抱き抱え「どうしたの?」と聞き返した。
そしたら
「道の向こう側に黒い人がいるの。体育座りをしてこっちを見てた!お顔も真っ黒なのに怖い顔なの。○○←⊂自分の名前⊃をじっと見てた!」
長女は恐怖のあまり、痛みの方を選んでいた。噛むことで恐怖心を和らげるつもりだったらしい。
そこに、先にうちの中へ入っていた長男が来て
「ママ、黒い人は怖いんだよ。悪い人。でも白い人は怖くないんだよ。」 と言う。
そういえば長男は小さい頃から霊を見ては泣いたり、怖がったりしていた。
大きくなるにつれ霊を無視する事が出来る様になった。
いまでは長女が時々おかしな事を言う様になった。
昨日も車を車庫入れするとき
「バックオーライ」と
後部座席から後ろを見ながら声をかけてくれていた。
途中…
「ママ。ストップ!人がいる!」と慌てて言う。
バックミラ−、サイドミラ−で確認したが誰もいない。
「誰もいないじゃない。こんな所に誰かいるわけないよ!」と言ったら
「おかしいなあ。今黒い人がいたんだけど」て言う。
子供達、何故見えるの?
長男も長女も、そのうち下の子供も霊が見える日が来るのだろうか?
親としてはそんなもの見えないでいてほしい。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話