短編2
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訪問者

初投稿失礼します。

先日私が住むマンションで実際起こった話です。

明け方の4時過ぎ。

Aさんはふと目を覚ましたそうです。

特に寝付きが悪かった訳でもなく、急に目が開いた不思議な感覚だったようで。

仕方なく、キッチンへ行き水を飲み、再び寝室へ行こうとした時…。

ガチャガチャ!!

突如ドアの向こうから、深夜に似つかわしくない音が聞こえてきたそうです。

Aさんは驚きながらも、ドアを凝視しました。

どうやら鍵穴に何かを入れて開けようとしているのか、ガチャガチャと音は続きます。

うちのマンションは、サムターン回し防止の複雑な鍵。

鍵穴の溝と凹みが一致しなければ鍵は開きません。

Aさんはその事もあって、暫く様子を見てました。

「開くわけがない。万が一開いても、チェーンかけてあるから大丈夫。」

次の瞬間

ガチャッ

「!!」

鍵が開いたのです。

そして、ドアがゆっくり開きます。

チェーンが掛かっているので、5センチほど。

ドアの向こうには、髪の長い見知らぬ女性。

目は充血し、今にもこぼれ落ちそうな位に見開き、

口元は不気味に笑っていたそうです。

「だ、誰だ!!」

Aさんがそう言うと、その女性は

「ふふ」と笑い、

ドアをゆっくり閉めたそうです。

Aさんはすぐに鍵をかけ直し、警察に通報しました。

鍵を替えようと管理会社に連絡するも、生憎の土曜日で、

すぐには対応できないとの事。

警察も直接の被害は出ていないので、

パトロール強化だけ…。

そのうえ、

「過去の恋人なんじゃないですか?」

と言われる始末。

その日の夕方…

ポストを確認すると、1枚の紙が…。

恐る恐る見ると、そこには血のようなもので、

「また来ます」と書かれていました。

そして、1枚の生爪…。

Aさんは、今日もあの女に怯えているようです…。

怖い話投稿:ホラーテラー 北山さん  

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