中編7
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暗闇のポケット

これは私の知人の家庭に起こった、怖くて辛く悲しい実際起きた話しです。

※自殺をした家族などが居る方も、表現の仕方が辛いと思いますので【戻る】を押して下さい。

※管理人様、利用規約はしっかり読まさせて頂きました、違反した内容では無いと思いますが、削除依頼が有った場合、管理人様が吟味し、万が一違反してると感じた場合は、お手数かけて申し訳ございませんが、削除して下さい、以後気を付けたいと思います。

それでは…、私の知人の家庭は、祖父母と両親と知人との5人家族でした。

ある時、いつも元気だった祖父が体調が悪いから病院に行って来ると言い、診てもらった結果、残念な事に、末期癌でした。

家族はみんな悲しみに暮れましたが、祖父が少しでも長生きして欲しいと思い、祖父の為に出来る事を家族で、一生懸命やって行きました。

しかし、みんなが看病してても、日々祖父の病状は悪化し、経済的な不安や看病疲れなどで家族にはとっても負担が掛かっていました。

家族の思いとは逆に、祖父はこれ以上家族に迷惑かけたくない、早く迎えに来てくれればみんなが楽になる、と思ってましたが、まだ迎えには来ません。

そこで、祖父はやってはいけない事をやってしまいました。

ただ少しだけ早いだけだからと思い、首吊り自殺です。

家族は経済的な不安や、看病疲れからは解放されたのですが、祖父の前で辛い顔を見せてしまってた事を後悔しながら悔やんでました。

祖父が亡くなってから約3年、祖父の分まで一生懸命生きて行こう、と誓っていた祖母も年齢には勝てず、とうとう老衰で亡くなってしまいました。

祖母が亡くなり49日が過ぎた頃、父親と母親と息子(知人)が夕飯を食べてる最中に、いきなり仏壇から何か音が聞こえて来るのです。

3人はビックリしましたが何か中で倒れたんだろうと簡単に解釈しながら、仏壇を開けて見て見たら、中の物は見事に散乱してました。

ネズミ等は居ないし、凄く不気味に感じたのですが、気のせいだと思いながら、みんなで元道りに直しました。

しかし、次の日も、その次の日も同じ事の繰り返しで、困った知人が私に相談して来ました。

早速、家に上がらせてもらい、仏壇を見せてもらった時、すぐに理由が解りました。

仏壇から【辛い】【助けて】と言うメッセージが感じてきます。

触ると微かに振動があり、その場に居た霊感的な事を全く信じない人も振動には気付きました。

そこで私は仏壇に意識を集中しましたら

【辛い】と感じるのは祖父で、【助けて】と感じるのは祖母でした。

更に集中させ原因を探ってみましたら…

どう言う事か説明しますが、

申し訳ございませんが、自殺した親族などが居る方は、気になるかもしれませんが、かなり辛くなってしまう可能性が有りますので、ここまでで読むのを止めて下さい。

続けます。

祖父は亡くなり49日間後、色々迷惑かけたが、もうみんなは楽になり普段の生活に戻ったから、思い残す事は無いので成仏しよう、行くべき所に行こう、としました。

天に向かって旅だった祖父は、途中で横から何かに吸い込まれ、そのままそこに落ちます、そう、そこは暗闇の穴(ポケット)です。

そこに落ちた魂は絶対上には登ってこれなく、永遠に、暗闇の中でもがき苦しむのです。

何故そこに落ちたかと言うと、自殺が原因なのです。

そこは自殺した魂だけが落ちるポケットなのです。

そこで苦しんでる祖父が仏壇を通じて【苦しい】とメッセージを伝えて来たのです。

祖母の場合は、49日後、魂は行くべき所に行こうと旅立ちました。

その時にそのポケットの所を通過しょうとしたら、何か聞き覚えの有る声が聞こえて来るのです。

あっ、祖父の声だ、と思った祖母は、そのポケットの入り口付近に近付きました。

するとそこには祖父が居て、苦しい、苦しいと言ってます、祖母は、いま出してあげるからと言い手を差し出します。

あまりにも苦しい祖父は、必死に祖母の腕にしがみ付き離しません。

いくら引っ張り上げようとしても、そこから出る事は出来ないのです。

それでも祖父は苦しさあまり、腕を離そうとはしません。

それで祖母は仏壇を通し【助けて】と伝えて来たのです。

その事を知人家族に話しました。

それで私は家族に、このままだったら次に両親が亡くなった時、また助けを求められるよ、本来、祖母も無視して行けば良かったのに、助けてあげようとしたからだよ、でも、肉親の魂が苦しんでたら助けようとするよなぁ~、間違いなくお前も助けれないのは解ってても、親が苦しんでたら無視出来ないよなぁ~、と話してました。

知人は、じゃ、どうすれば良い?どうすれば2人の魂を助けてあげれる?と私に尋ねてきます。

残念な事に私は、どうする事も出来ません。

ただ答えてあげれたのは、もし祖父が祖母の事を離してくれたら祖母は行くべき所に行けるけど…

離した祖父は、また暗闇のポケットの底に落ち、永遠に苦しみ、次に家族の誰かが通ったら、また助けを求めて来るよ。

最悪、祖母が離してもらえなかった場合は、2人が苦しんでるのを無視して行くべき所に行った方が良い、と伝えてあげました。

だから自殺は駄目なのです、自分だけではなく家族も巻き込からです。

もし、万が一、それでも自殺してしまったとしたら、成仏しないで、この世に永遠にさまよって下さい。

もし、ポケットに落ちなくて、天に向かえたとしても、自殺した魂は天国には行けないです。

この話しを信じるかは自由ですので、信じれない人は信じなくて結構ですよ。

因みに、この家族の話しには後日談が有ります。

私は前までこの穴の事を【天に行く道の途中の暗闇の落とし穴】と言う表現をしてたのですが、かなり前に心霊番組で、有名な霊能力者がこの穴の事を【ポケット】と表現していましたので使わせて頂きました。

では、後日談です。

一通り伝えその場はそれで終わりました。

それでも毎日の様に知人から、仏壇が動いてる等、電話が掛かって来ます。

しかし私にはどうする事も出来ません。

何ヶ月かしてから、また知人から電話があり、2、3日前から動かなくなった、一度来てくれ、と連絡が有りました。

早速伺って見てみたら、最悪です。

道に居た祖母は落ちまいと頑張っていたのですが、とうとう祖父が引きずり落としてしまいました。

それで仏壇にメッセージを伝えれなくなったのです。

普通は祖母の事を離すと思いますが、違うのです。

そのポケットの中の苦しみは、現世の痛みや苦痛等とは比べものにならないくらい恐ろしい所なのです。

魂は死ねませんから。

だから何としてでも出たいとしがみ付いてたのです。

それを説明したら、家族は、とても悲しい顔をして、何とかならないのかと言って来ます。

しかし、私はどうする事も出来ません。

でも、望みだけは伝えて帰りました。

望みとは、この3人の家族の中の誰かが、今後の現世で一生懸命生き、人間として道の外れた事をせず、人には優しく生き抜いたら、魂のレベルが上がってるよ、そのうち死去した時には、レベルの上がった魂で祖母を引っ張り出せ、今のままだったらまだ無理だ、と言ってあげました。

すると知人は、祖父は?と聞いて来ます。

それには答えませんでした。

なぜなら祖父は、永遠に上がれないからです。

その知人は今、ボランティア等で頑張ってます、勿論、祖父も引き上げるつもりで…

以上です。

この話しを嘘だ信じられないと思う人はそれでOKです。

だけど自殺は取り返しがつかなく、自分一人の問題じゃない事だけは信じて下さい。

今まで私がしつこいくらい訴え、自殺の仕組みを信じてくれる人に伝えて、その方々がまた誰かに伝え、世の中の自殺者が減れば良いな、と思ってます。

お正月に例の知人の家の近くを通ったので、最近はどうしてるのかなと思い、新年の挨拶も兼ねて寄ってみました 。

チャイムを鳴らしたら知人が出て来ました。

新年の挨拶を交わし、帰ろうとしましたら知人が、家に上がって仏壇に参ってくれないかと言って来ます。

本音は、もうあの出来事には関わりたくないので、ただ手だけを合わせて帰るつもりで上がりました。

手を合わせてる最中に知人は【どう?どんな状態?何も変わってない?】等、色々質問をして来ます。

あまりにも聞いて来ますし、挙げ句の果てには、また見て欲しいなど言って来ますので、仕方なく意識を集中させて(自分の魂を体から半分程飛ばす)ポケットを見てみました。

すると、そこには祖母の魂は居なかったです。

意識を戻し、仏壇に向い先祖霊等に問いかけましたら、その先祖の魂達が祖母の魂をポケットから助け出して、逝くべき所に行かしたそうです。

祖父の事を尋ねてみたら、何も答えてくれませんでした。

【暗闇のポケット】とは、現世の修行を放棄し、自殺した魂だけが落ち、決して出れないが、入り口までよじ登り、親族が通り、しがみつける様に魂が待ちかまえてる場所です。

凄く恐ろしい所ですよ。

怖い話投稿:ホラーテラー 家見左真さん

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