前回のお話ではコメント有難う御座いました。
今回は心霊的なお話を載せたいと思います。
というのも、以前住んでいた自宅はとても心霊現象の多い所で私以外の家族も何度も心霊体験をしたりしてました。
でもこの話はあまり怖いというものではないです。
このお話は私と母が体験したことです。
私が中学生の時、当時両親は共働きで、姉は部活、そこのため1人でリビングでテレビを観ていました。
過ごしやすい季節だったため窓は閉めていたのですが、何故かソファーの横の観葉植物の葉が揺れていることに途中で気付きました。
その時はテレビに夢中だったためたいして気にせず、そのままテレビにかじりついてました。
しばらくして観ていた番組が終わったためテレビを消すと、真っ黒になった画面に自分が反射で映り込んでいました。
するとトタトタ足音がし始めたので少し怖くなり、自分の部屋へ向かおうとソファーに乗せていた足を降ろそうとした時です。
無意識にテレビ画面に視線を戻すと、そこには私が座っているソファーの周りを走り回っている男の子が映り込んでいました。
思わず降ろしかけた足を戻し、ひたすらソファーの上で体操座りになり怯えていました。
怖くて身動きが出来なかったものの、画面を通してその男の子の動きを必至に目で追いました。
先程から揺れている観葉植物は男の子が横切る際に起こっていた現象だということに気付きました。
私がテレビに夢中になっている間も、この子は私の周りを走り回っていたってこと?
私はそう気付くとさらに怖くなり、横に置いてあった携帯で母に電話をしました。
仕事中に極力電話をしないようにしていた私ですが、さすがに1人でその場にいることに耐えられなくなったため、長く話せないことを承知に呼び出し音を聞いてました。
すると、意外にも母はすぐに電話に出てくれて、私は必至に現状を伝えようとしました。
それに対し母は、どうしたどうしたと半笑いで受け答えをし、大丈夫だよと言いました。
次の瞬間、受話器からガレージを閉める音が聞こえ、玄関のドアが開くのがわかりました。
今日ね、お客さん少なかったから早上がり出来たの。めずらしいでしょ。
母はそう私に伝えると電話を切り、リビングのドアを開けました。
その時、母は自分の後ろにある階段を眺めました。
誰かいたの?
と聞かれたので、男の子が走り回ってたと伝えると、
あら、今すれ違ったのはその子ね。と淡々と言われ拍子抜けしたのを覚えてます。
タイミングが良かったのね。やっぱり母は子と繋がってるのよ、と母の言葉に何とも言えない安堵感が生まれ、私は母に泣きつきました。
その後も、その男の子は私の前に現れました。
母がいたり、猫がいたりすると寄ってこないのですが、何故か私の部屋か私自身を好み、怖がらせてきたりしました。
しかし、私もしばらくするとさすがに慣れてしまい、部屋にいても怖く感じなくなり、ただいまなど、挨拶するようになりました。
そのうち、家族公認の存在になり、座敷童だといいね、なんて都合よく解釈してました。
引越しの時、ついて来るのかなとも思いましたが、あの子にとってはあのお家が1番だったみたいです。
当時、トムという猫を飼っていたのですが、彼が第一発見者?みたいでよく壁に向かって威嚇するなーと、それまで思ってのもその男の子に対しての威嚇だったみたいです。
なので私はその子をジェリーと勝手に名付けました。
今思えば、日本人の男の子になんて名前をつけてるんだって感じですが、私なりに可愛がっていたつもりです。
あまり怖い話じゃなくてごめんなさい。
別のお話もあったのですが、とにかく当時は相当怖い思いで体験したことなので載せました。
また機会があれば載せていきたいと思います。
読んで頂き有難う御座いました。
怖い話投稿:ホラーテラー タバス子さん
作者怖話