短編2
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公衆トイレ

これは私の彼氏の友達が体験した話。

聞いた話なので

本当なのか正直分かりません。

ただ、私的に怖かったので

紹介させて頂きます。

3年前の夏。

彼らが高校生の時に体験した話です。

夏休みを迎えた彼らは、

朝晩関係なく遊んでいました。

その日の夜中、集まったのは3人。

地元の公園でダベっていました。

私の地元は福島県の会津地方にあるK市。

市内にある公園は多くはありませんが、

そういう系の噂を聞いたことはありません。

県内で言えば『幽霊ペンション』や、

『横向きロッジ』が有名ですかね…。

彼らがいた公園も、

もちろんですが噂などはなく、

住宅地の外れにあり、すぐ側には中学校もあります。

言えば『普通の』公園です。

(私も中学生の時は遊びました)

時刻は夜中の12時過ぎ。

特に何をする訳でもなく、遊具の上に座って

好きな子の話や、先輩の話、バイクの話などで盛り上がっていました。

話しが一段落するころ、

ひとりが肝試しを提案しました。

『暇だし、ちょっと肝試しでもやんね?』

『まじで?いいねぇー!!』

『は?うざ…』

突然の思いつきと、

移動手段の無かった彼らの肝試しは

『公園内にある公衆トイレを見てくる』

というものでした。

今自分たちがいる遊具から、公衆トイレまでの距離は3m程度。

障害物などは無く、外灯もあり雰囲気的にはモロお遊び。

乗り気じゃないひとりは

遊具に待機というカタチで、

彼らの肝試しは始まりました。

『おい!! 押すなって(笑)』

『何かいたらヤバくね?』

ふたりは出ないと分かってる

『何か』に期待をしながら

トイレの中に入りました。

入り口はひとつ。

中は男性用の便器が2つと、個室が2つ。

狭くて、して綺麗とは言えないトイレです。

ふたりは2つの個室も開けて見ました。

もちろん何もいないし、出ない。ただ臭かっただけ。

トイレの中に入ってから出てくるまで3分と掛かりませんでした。

『あー、くせぇ。 

お前ぶっちゃけ、怖かったっしょ?(笑)』

『あ?怖くねぇーから(笑) 

そっちがビビってたべ!!』

『やっぱ何にもいなかったわ!!』

遊具でひとり待つ友達にふたりが言いました。

?…どうも彼の様子が変です。

戻るふたりを指差し…

いや、正確にはトイレを指差したまま固まっています。

『ん???』

彼を見たふたりが振り返ります。

いたんです。

ついさっきまで肝試しをしていたトイレに。

中に入って個室の中まで見たのに。

その間誰も入って来なかったし、公園に人自体いなかったのに。

トイレの入り口から、地面に横になる感じで

顔だけ出してる女の人が。

叫んで逃げたのは言うまでもありません。

書いていて

またまた寒くなってしまいました。

最後まで読んでくれた方に感謝致します。

また何かあれば、紹介させて頂きます。

怖い話投稿:ホラーテラー あこさん  

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