ここにはきっと住んではいけない、危ない家

短編2
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ここにはきっと住んではいけない、危ない家

タイトルのままです。

以前、職場の先輩に聞いた話で怖かったので投稿しました。

先輩が子供の頃、新しく家を建てて住む事になった。

引っ越してからしばらくして、母親が病死。

やがて、祖父も病死して、父もその後ガンで他界。先輩一家は5年以内に、姉以外急にた

て続けに亡くなった。

私「うわぁ…でも、家を建てる時って、人が死んだりとか聞いたりしますよね」

先輩「そう。でも、怖いからちゃんと方位とかも調べたし、お祓いとか色々やって貰ったのよ?」

ある日先輩が、家にいると知らないお婆さんが訪ねてきた。おじいちゃんの知り合いで線香でもあげに来たのかな?と思って、中に通すと、突然

『南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏…』

手を合わせて怯え始めたらしい。様子が変なので尋ねると、お婆さんはこう答えた。

『この家には、棺桶があって、その蓋が空いてる。そこから色んな人を引きずりこもうとしている。アンタのお母さんが一番被害に逢ってるよ』

家族の中で、一番始めに死んだのはお母さん。

流石にゾッとしたらしい。お婆さんには自分には見えない、棺桶がこの家の中で見えている。

『頼むから、お帰りください…』

そう言って帰って貰ったけど、今でも頭に残ってるみたい。

先輩「せっかく建てた家だけど、もう出て代わりに別の親戚を住ませたの。そうしたら、その人白血病になっちゃって…ああ、もうここは無理だなって思った」

今は、誰が住んでるのか分からないけど、先輩もお姉さんもいないそうです。

幽霊が見えたとか、そんな話は聞きませんでした。

ただ、そのお婆さんが不気味です。先輩自体は喉に出来物が無数にできる病気にかかったり、お姉さんは、子供が産めない身体ですが、生きています。

怖い話投稿:ホラーテラー 受付さん  

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