短編2
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家に住む女

この間、2階からの返事を

投稿した者です。

私の住んでいた家には

家族の他に、この世の者ではない女の人が一緒に住んでいたようです。

それを確信したのは、

家を越す、ほんの少し前でした。

その日はとても寒い日でした。

学校が終わった後、友達二人と遊ぶ約束をしていたので、

私は急いで帰っている所でした。

私の家は小学校から1番離れた遠い場所にあったので、

友達の方が先に、私の家に着いたんです。

二人はインターホンを鳴らし、

私の名前を呼びました。

誰の返事もなかったそうです。

「まだ帰ってないんかなぁ?」

ふと友達の一人が2階の窓を見たら、

黒髪で痩せた感じの

若い女の人がすごい形相で、

二人を睨んでいたらしいのです。

「○○のお姉ちゃん、怖くない?!」

二人は私の家族だと思って

あまり深く考えてなかったと言っていました。

私が家に着くと、家の横の公園で

友達が私を待っていました。

「○○の家族の人に、めっちゃ睨まれたし。

あの2階の窓の部屋におった

若い人○○のお姉ちゃん?」と、

二人に言われたのです。

確かに私には、歳の離れた姉がいたので、

姉かな?と思いました。

友達を睨んだ事で腹が立った私は、

姉を探しに大急ぎで家に入り、

2階に行きました。

でも誰もいないのです。

2階にも1階にもどこにも。

友達に「誰もおらんけど」

と言ったのですが、

誰も出入りしてないし、確かに2階に女の人がいたと言うのです。

しかも姉は妊婦で太っていたし、金髪だったのでその痩せた女の人とは

全くの別人です。

姉に聞いたのですが、

やはりその日には

家にいなかったとのことでした。

あの家の2階には、

何かがいます。

2階から聞こえた声と、

窓から睨んでいた女の人は

同じ人物だと私は思っています。

あの家には現在、他の人が住んでいます。

今でも女の人は2階にいるのでしょうか…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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