短編2
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ゴメンナサイ!

俺が小6の時の話。

ひとつ年下のいとこが俺ん家に泊まりに来てたんだ。

親が一緒じゃなかった理由を、今となってはどうしても思い出せないんだが、あきちゃん(女の子)は確かにその日一人で来ていた。

夕飯を食べ終え、その時リビングには俺とあきちゃんしかいなかった。

テレビを見ていたように思う。

コタツに入っていたのを覚えているから、多分寒い時期だったのだろう。

テレビのすぐ上に窓がある。

その窓のカーテンが10センチほど開いていた。

それを見てふと思い付いたんだ。

あきちゃんを怖がらせてやろう♪と。

その頃から俺は既にオカルト大好き少年だった。

「トイレ行ってくる」

立ち上がるとリビングを出て姉貴の部屋へ行き、ガラスケースに入っているかなり大きな日本人形を掴み出し、誰にも見付からないようにそっと家を出た。

家を出る時、当時玄関に常時置いてあった懐中電灯をポケットに入れた。

俺は足音をたてないように、リビングが覗ける窓に近付くと背伸びして中の様子をうかがった。

あきちゃんがこっちを向いてテレビを見ながら笑っている。

俺はワクワクしながら懐中電灯を掴むと日本人形の顔を下から照らした。

こ、こえ~!!

照らしたまま、再び背伸びしてカーテンの隙間から覗かせる。

・・・・・

何の反応もない。

早く気付けよ~だりいなぁ

と思ったその時!

びやあぁー!!!

かつて耳にした事のない凄まじい絶叫が家ん中から響き渡った!!

やり~♪♪

ホクホクで家に戻り人形をケースに納めてリビングに入った俺が見たもの・・・・

泡ふいて痙攣しているあきちゃんの姿だった。

「救急車!」

親父が母親に怒鳴る!

風呂からバスタオル巻いただけの姉ちゃんが飛び出してくる。

俺は夢でも見ているかのような、目の前で繰り広げられるどこか現実感のないドタバタを、ただただ呆然と眺めていた。

でも頭の片隅では、自分のした事は絶対に誰にも漏らしてはいけないんだ!と朧げに考えていたような気もする。

あきちゃんは無事だった。

でもあれから二度と俺ん家に来なくなった。

最近、変な宗教にはまっていると人づてに聞いた。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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