中編3
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墓石

私の姓の水野は母方の姓です。

つまり父は養子になるのですが、父は家を建てる土地をもらっただけで母方の親と同居や本家に入った訳ではありません。

本家は母の兄がしっかり守っておりました。なのに何故母方の姓なのかと言えば母方は戦争の前までは昔からの庄屋で地所は12町ぼもあったそうで江戸時代にいたっても水野と言う姓と短い刀の所有を許されていたそうで祖父が言うには徳川家康の母方と縁が深いまたはその流れとの事でした。

確かにこの三河の地から出た水野姓の大名は何家かもありますが庄屋になった別れもあったのでしょうか?

父の家は言わば昔の水呑み百姓と言う家系上がりのため昭和に入ってからも差別があったのか母姓なのです。

父の両親と父は創価学会に入信しており、結婚を期に母も入信する事だけは許されたそうです。

こんな背景があった事は大人になってから知った事なのですが、この話、私が小学校低学年の頃に起こったこの不思議な話と関連があるのかも知れません。

私が小学校低学年の頃、まだ三十代の父や母が相次いで腰痛に悩まされ、まだ保育園に通っている弟までが腰が痛いと言い出しました。

なんか変だなあと皆が思い始めた頃 母がいつも買い物をするスーパーから出て来ると見知らぬ老女に呼び止められたそうです。

話はこうです。

「あんた最近腰が痛くないかい?また家族もそれで苦しんでいるだろ。それはねあんたの先祖の墓石が上の墓石と下の台石が裏表逆になってるからだよ。早く墓石を元に戻してあげないと御先祖が腰をひねった状態で苦しんでるんだよ。」との事でした。

その老女とは面識がなく、お礼を言っただけでその後会うこともなかったそうです。

母は早速仲のよい一つ上の兄とお墓を見にいったそうです。

本家の墓は沢山の墓石が一段高い台座の上に乗っているのですが、母はいつも一つだけ台座の上に乗ってない古びたあまり大きくない石をこれが私たちの先祖の墓だと私にいいました。

後でわかった事ですが、先祖の中には本家の宗派以外に改宗した人がやはり何人かいて、その人達がその墓石には眠っいるそうです。

だから台座に乗せられず飼い犬などの墓と同じ地べたに差別か区別されていたのでしょう。

まさにその石を調べると、なんと老女が言った通り台石の水を入れるだろうと思われる正面になければいけない少し窪んだ部分が風化はしていますが裏側にあったそうで気の強い母の兄はその場で上の石を反転させて墓石の正面を正規の位置に直してしまったそうです。

そんな事があってから皆の腰はみるみる治ってしまいました。

その後数年してから墓の工場がありその時に下にあったその墓石も本家の台座の上にあげてもらえる事にもなりました。

今も不思議な話です。

ただ、私だけ腰が悪くならなかった事をよく母に信仰が薄いんだよあんたはってっ言われてましたが 全く不思議な話です。

それから老女ですが、たぶん同じと思われる人に今度は叔父が救われる事になるのですがその話はまた後日、素人文書なんでごめんなさい。

怖い話投稿:ホラーテラー 水野さん  

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