短編2
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やってはいけない

それは今から14年も前の話です。

私はそのころ学校で流行っていた遊びにとても興味がありました。

その遊びは「壺毒」です。

流行ってると言っても実際にやった人はいませんでした。

だけど私はやりたくてやりたくて仕方ありませんでした。

そんな時にある友達から、

「壺毒やってみない?」という誘いがきました。

私はもちろん大賛成ですぐに準備をしました。

私の学校で流行っていた壺毒のやり方は、

1、人数は4人、正四角形を作る形で座ります。

2、壺毒の材料として、無数の虫を捕まえ瓶の中に入れ、1週間して一匹になったことを確かめ使います。

3、ロウソクを3本用意し真中に壺毒の瓶を置き、手前には白い正四角形の紙を三角に折りその上に生贄を差し出します。

準備は整い、私はとA、B、Cでやることになりました。

Cちゃんはやけに怖がり、「やってはいけない」と何度も止めようとしましたが、言い出したAちゃんがいびつな笑い方をしながら、「大丈夫だよ」と言い聞かせました。

Aちゃんを中心にし手を繋ぎ呪文を唱えました。

(あくまで公開はしません)

する、生贄にしていたネズミの死体からどくどくと血が流れてきました、

Cちゃんは恐怖で繋いでいた手を離し、部屋から出て行きました。

Cちゃんの行動にびっくりした私たちでしたがAちゃんが、

「このまま続けましょう」と平然にしていました。

今思えばおかしなことだったのでしょう。

Aちゃんは聞きたいことを聞くと何でも叶えてくれると、

でも、壺毒とは呪いたい相手にかけるいわば呪そなのでそんなことはないと分かっていました。

Aちゃんはそれを聞くと、

「じゃあ、この前私を馬鹿にしたD君を殺してほしい」と唱えました。

すると、Aちゃんに異変が起きました。

口から泡を吐き何かつぶやいていました、

それからネズミを掴み、何をするかと思えばいきなり食べ始めました。

それからBちゃんの手に噛みつき小指を噛みちぎりました。

私は下にいた親を呼び、

親には警察と救急車を呼んでもらいその場はおさまりました。

それからAちゃんは精神病院に入れさされたあげく、病院の屋上から落ちて死にました。

Bちゃんは謎の死をとげました、

Aちゃんが呪ったD君は無残なバラバラ死体となって山奥から見つかりました。

私とCちゃんは助かったのでしょうか・・・

何ともありませんでした。

Cちゃんは途中逃げ出したので呪にかからなかったのだと思います。

私?

今普通に生活しています。

でも、私の中に別の何かが潜んでると思うんです。

だって、今だってCちゃんを見ると、食べたくなっちゃうんです・・・

「壺毒」やっちゃいけない遊びだったんですね。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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