短編2
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転校生

小学校三年の夏休みが終わって、二学期の初日。

担任の先生が、クラスに女の子の転校生が来たことを知らせた。

ただし、転校生は入院していて、まだ学校に来られないという。

ホームルームで「新しいお友だちに手紙を書いて励まそう」ということになり、みんな思い思いの手紙を書いた。

でも、顔を見たこともない相手だから、どの手紙も「早く良くなってね」「早く一緒に遊ぼう」といった

型通りの平凡な内容にしかならなかった。

次の週末、手紙とめいめいが持ち寄ったプレゼントを持って、先生とクラスの数人がお見舞いに行った。

クラスを代表して病気の女の子に手渡したのは、学級委員の女の子。

夏休みにすっかり日焼けして、男子から「黒んぼ」とからかわれるほど活発な子だった。

彼女ははつらつとした大きな声で、「◯◯さん、早くよくなって一緒に遊ぼうね」と言いながら、

手紙、千羽鶴、オモチャ、人形、マンガ本などを一つ一つ手渡した。

病気の女の子は少しはにかみながら、小さな声で「ありがとう」とだけ言った。

二学期の終わり頃、その子が病院で死んだ。

翌週、病院から学校に手紙とプレゼントが送り返されてきた。

お通夜で先生と両親が相談し、学校で引き取ることにしたという。

届いた段ボール箱を教室で開いたら、底のほうに何か黒い小さなものがある。

一人の子が手にしたとたん、「わぁ」と叫んで放り投げた。

よく見るとそれは病院でプレゼントした、ビニール製の小さな女の子の人形だった。

黒く見えたのは、ボールペンで突き刺したらしい小さな黒い凹みが全身を埋め尽くしていたからだった。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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