短編2
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便所の落書き

m(__)mはじめまして

m(__)m46才のおじさんです

m(__)mおじさんでごめんなさい

もう20年以上前のことです。

おじさん若いころ手作りパンの職人してたんです。

出身は埼玉県所沢市なんだけど、知り合いのやってる埼玉県K市のパン屋さんで住み込みで働いてました。

ある休みの日、自転車で買い物に行った帰りにオシッコしたくなったんです。

帰り道の途中にある公園のトイレに入りました。

オシッコしてる目の前のタイル張りの壁のあちこちに

「兄より大きな妹」

って、震えるような字で落書きがありました。

別に気にせず用を足して手を洗ってたら、水道の所にある鏡の横にまたいくつも

「兄より大きな妹」

そーとーでかい妹なんだな

などと思いつつトイレを出て自転車に乗ろうとしたら、サドルに震えるような字で

「兄より大きな妹」

真っ昼間だけど、ぞっとしました。

トイレに入ってたのはほんの2〜3分なんですけどね。

トイレの周りには誰もいなかったし、人の気配も感じませんでした。

部屋に帰ってサドルの落書きを洗剤で落としました(油性マジックっぽかったです)

それから二年ちょっとして、職人を辞めてある製パン会社の事務系の仕事をすることになりました。

その会社の出張で大阪府M市に行ったんです。

出張最終日、昼前に仕事が終わって時間が余ったので図書館を教えてもらって行きました(知らない土地の図書館行くの大好きなんです)

二時間ほど館内をうろちょろしてました。

図書館を出るとき、出入口のドアの金属部分に

「兄より大きな妹」

かなりビビりました。

筆跡が完全に一致するかどうかなんてもちろんわかりませんが、以前見た落書きと同じように震えた文字です。

おじさん的には同一人物が書いたとしか思えませんでした。

…これだけのことなんですけど、不思議じゃないですか?

埼玉のトイレで見た落書き、サドルに書かれた落書きと同じものを二年後に大阪で見るなんて。

霊的なもの?

単なる偶然?

偶然だとしたら、そんなことが起こる確率はどれくらいなのか…

幸いそれ以降は落書きは見てないし、身の回りで変なことがあったとかも無いです。

怖い話投稿:ホラーテラー (・ω・)さん  

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