短編2
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隣のおじさん

俺20代一人暮らし。

隣は40代のおじさん一人暮らし。

俺が夜23時頃に帰宅したら何やら女性が大声でどなっている(内容は聞きとれず)

真面目そうなおっさんだけど、女と揉めるような事もあるのかぁっと気にしなかった。

しばらくすると女性の笑い声。

仲直りしたのか~それにしても声でかいな(苦笑)と、またもや気にせず。

またしばらくすると壁近くで、もしもし!?もしもし!?早く出てよ!!と大声。

さすがに気になって聞き耳を立てるが、どうもおかしい。

おじさんの声が全くしない。

気味悪がっていると、誰かが俺の部屋の玄関の戸をコンコンとノック。

ドア越しに女が「電話を貸してください。」「**の部屋の電話壊れてる」

おじさんとは多少のご近所付き合いがあったので

もしや痴話喧嘩から発展して事件に!?と思い、電話を貸すため部屋にあげた。

部屋に上がるや否や「助けて、私殺される!」と連呼して落ちつかない女(40代くらい)

警察を呼ぶために電話したいと言う。

女を自室に残し、とりあえずおじさんの様子を見に行くことに。

部屋は元々なのか、女と争ってこうなったのかは分からないがひどい荒れ様。

びびりながら部屋に上がるもおじさんの姿は無し。

外れた受話器を元に戻す時に気づいたが、ツーツーと鳴っていた。

何がなんだか分からないまま部屋に戻ると女の姿は無し。

泥棒?と思ったが、パっと見で取られた物は何も無いのでそのまま寝た。

不可解な事件のあとのせいなのか熟睡できず、夜中に何度も目を覚ます。

そのまま天井をボーっと見てたら、枕元で何かの気配。

飛び起きて目を凝らして見てみたら、クローゼットからこっちを見る目。

目が合ったかなっと思った瞬間、大声で笑い出すクローゼットの中の女。

気が動転してTシャツ&トランクスのまま近くのコインランドリーへ逃げた。

朝になって恐る恐る部屋に戻ったら数人の警察官。

おじさんが呼んだらしい。

俺はただの泥棒じゃないと教えた。

おじさんは心当たりがあったようでその日の昼に商品券持ってお詫びに来た。

なにがあったのか、一体あの女はなんなのか聞けないまま今も隣で暮らしている。

ちなみに俺の部屋もおじさんの部屋同様に荒らされてた。

何も取られてなかったけど、なぜか電話の受話器は外れていた。

たいした話でも無いのに長文すみません。

数年前の実話です。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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