「ただいま〜」
玄関が開く音がする。
「今日もいたんだけど」
「今日もいたね」
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これは
友達から聞いた話です。
友達Aには2人の姉がいまして、父、母の五人家族で暮らしています。
父はお寺の住職をしており、そのせいもあるのか知りませんが子供たち全員が霊感があるみたいです。
「今日もいたね」
「ほんっと迷惑なんだけど」
姉妹で霊の愚痴をこぼす毎日。
私もAからちょこちょこその話を聞いていました。
その内容は、毎日夜遅くまで部活をしてから家に帰ると、自宅前の通りの電灯の下に自衛隊の格好をした人がどこか見ながら敬礼をしていたらしい。
みんなでそれ怖いなとか言ってたがA自身は日常の事だからそうでもなかったらしい。
そんな話を聞かされて数日が経った日、あきらかにAがおかしかった。
Aはわりとヤンチャな方だったから、その不自然さに誰もが気付いたハズ。
「どおした?」
休み時間に問いかけた。
あのね、あのね…
Aは黙々と話しだした。
その内容がこうだという
毎日の様に、兵隊さんを見て家に帰り着き、夜寝ようとすると、Aの部屋のカーテンは七分ぐらいの長さで、そのカーテンと床の隙間のガラス越しに兵隊さんの足が見えたらしい。
そこから体が動かなくなって、兵隊さんがしゃがみこんできそうになった瞬間意識が飛んだらしい。
次ぎの日ありえないくらいの高熱が出て家族で行くはずの遊園地にも行けず一人留守番だったらしい。
隣が婆ちゃんが住んでいたから何かあったら電話しろと言われていたらしい。
冷えピタをおでこに貼って眠りにつこうとすると、また足が見えたらしい。
「もう最悪や」
と思った時、部屋をノックする音が…
「コンコン」
婆ちゃんかな?
すると…
「コンコン」
「コンコン…コンコン」
「コンコンコンコン…コンコン」
何?何これって思って、目をつむって耳を塞いでいたら。
「………。」
音が消えた
と、思った瞬間。
ドアの上から下まで一気に殴るような音で、
「ドドドドドドドドドン」
しばらくは音も消え、今のうちに婆ちゃんの家に行こうと思い。
部屋を飛び出て、階段を降りて、玄関を開けた瞬間。
目の前に兵隊さんが現れて意識失ったらしい
その後遊園地から帰ってきたお母さんたちに起こされると自分の部屋だったらしく、
「夢か、よかった」
と思って夜ご飯を食べて部屋に戻ろうとドアノブに手をかけようとしたとき。
ドアに縦にいっぱいに擦り傷がついていたらしい。
さすがのAもこれだけは堪えたらしい。
それ聞いた俺らはもっと堪えたけど…。
後から聞いた話しによると元々そのAの家の地区の場所には旧軍の墓がならんでいたらしい。
怖い話投稿:ホラーテラー 特命さん
作者怖話