短編2
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右目が無い理由

私には右目が有りません、

それは何故かと言うと、これからお話します、

当時中学一年生だった私は、下校中ノートを忘れた事に気づきいそいで学校へ取りに戻りました、

そして机の中にあったノートをカバンの中に入れ、げた箱を出て今度こそ帰宅しようとした時です、

ふと、

旧校舎のほうを見ると、

2階の窓にとても美しい金髪の少女が佇んでいるのをみました、

そしてその少女は旧校舎の外にいる私と目を合わせると

なぜかその直後にスッと消えてしまいました、

怖くなった私がすぐその場から逃げようとした時です、

私の目の前にさっきまで旧校舎の中にいたあの金髪少女が立っていました、

そして右目が無い不気味な人形を左手にぶら下げて

ニッコリ笑いながら「黒髪、かわいくて短いおかっぱ頭、右目が無くなって眼帯をつければもっと可愛くなる」と意味不明な事を私に向かって言いました、

そしてそれから「こうなりたくなかったらこのお人形を預ける、だから明日までに右目を見つけといて」と再びこう私に向かって言葉を投げかけ

人形を私に手渡すとまたスーッと消えてしまいました、

私はその不気味な人形をすぐ近くの川に投げ捨て、あれは気のせいだと言う事にして忘れようとしました、

しかし、次の日、いつも通り下校しようと通学路を歩いていた時です

丁度人気の無い路地にさしかかった時、昨日の金髪少女が突然また目の前に現れ、私が川に捨てたはずの人形も手に持っていました、

そして、

「この子の右目を見つけてくれなかったのね、じゃああなたの右目をもらって行くわ」と言った後、その手で私の右目をえぐり出しました、

私は痛くて泣き叫びましたが、その少女がすぐ私にキスをして「痛くないからね、可愛いわ」と言うと痛みが引きました、

それと同時にその少女はいつの間にか居なくなっていました、

それから私は病院に行き、一生眼帯を右目につけて生活する事になりました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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