短編2
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彼女

実は、僕の彼女は幽霊なんだ。

だけど、すごく、かわいいんだよ。18歳で亡くなったようだ。

制服を着ているから女子高生だったのかな?

髪が綺麗でさ、目もパッチリしていて、アイドルみたいなんだ。

僕は、一人暮らしをしていたんだけれど、ある日、僕が仕事から帰ってきたら、玄関の前に彼女が現れて「つきあってください…」だってさ。

僕なんかに「告白」だよ!?

感激したさ。

断る理由など、なかった。

友達に自慢したかったけれど、見えないだろうから、諦めたよ。

彼女は、僕が時々、ちょっと胸を触ると怒るんだ。(僕も男だから、触りたくもなるんだけれど…)

どうやら、彼女は昔、強姦された後に胸をナイフで刺されて死んだらしい。

彼女が泣きながら言っていた。

ムカツクな畜生!!

とりあえず、性欲は我慢だな。一緒に寄り添って、テレビなんかを見てるだけで幸せだし、ずっと二人で幸せに暮らしたい。

この前、二人で温泉に行ったよ。ちょっとした旅行さ。ドキドキした。

楽しかったな。

一緒に風呂も入ったよ。誰も彼女の姿が見えないから普通に男風呂さ…(笑)

霊感ある奴がいたら困るから、彼女にはタオルを巻いてもらった。

楽しかったな。お菓子を食べながら、少しだけ、お酒を飲んだりしてさ。

僕は真っ赤っかだったよ。

彼女は、真っ白だったな。

悲しいぼど、涙が出るくらい、綺麗だったよ。

こんなに幸せな僕だけれど、悩みがあるんだ。

彼女が幸せになって成仏してしまうのが恐い。

少しでも、一緒にいたいからね。

だから、僕は彼女の胸を触るんだ。

彼女が怒って、喧嘩になるけれど、どうしようもないんだ。

過去の傷に触れるような事して、ごめん。

愛しているよ。

さあ、もう少しで仕事が終わる。

彼女は、今日も僕の帰りを待っていてくれるのだろうか…

早く会いたいな。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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