短編2
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強制輸血

母一人子一人の家庭があった。

母親は看護婦として働いて生計を立てており、娘は忙しい母親に代わって家事を担う心優しい少女だった。

しかし、娘は札付きのワルと交際を始めてしまい、遂には母親の反対を押し切って駆け落ちした。

取り残された母親は連絡の取れない娘を待ち続けた。

娘は数ヶ月後に帰って来たが、体は痣だらけで目も虚ろだった。

母親が問い詰めると、娘との駆け落ち後すぐに男は本性を現し、暴力を振るう様になったこと、

マリファナを覚えさせられ麻薬中毒にされたこと、働かない男に生活費と麻薬代の為に売春を強いられたこと、

妊娠すると階段から突き落とされて流産させられたことを涙ながらに告白した。

母親は娘を慰めたが娘は次第に鬱が悪化し、自殺してしまった。

娘を自殺に追い込んだ男へ復讐を図る為に、母親は男の実家で待ち伏せした。

金づるが居なくなって遊ぶ金に困った男は、両親に金をせびりにくると思ったのだ。

予感は的中した。

腕力で親から金を奪い取った男が上機嫌で家から出て来た所をピストルで脅し、

睡眠薬を注射して眠らせた後、家の地下室に監禁した。

男をベッドに縛り付け、腕に輸血用の針を刺して血が貯まる袋を男にも見える位置に設置した。

つまり、「強制献血」させたわけである。

男は間もなく目を覚まし、自分の状態を悟ると母親に泣きながら命乞いした。

しかし、母親は聞く耳を持たなかった。

男は半日かけて、自分の血がゆっくりと失われていく恐怖を味わいながら、出血多量で死んだ。

母親は男が死ぬと電話を持ち上げ、警察に連絡してパトカーを呼んだ。

一通りの取り調べの後、独房で母親は自殺した。

(アメリカで9年前、実際にあった事件)

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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