中編4
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龍の住む池 後

広い道に出ると、私たちは一度止まりました。

もう広い道でれば大丈夫、と根拠もなしに思っていました。

満月だったので、割かと懐中電灯要らずに明るく感じました。

電灯も所々ありましたので道もよく見えました。

そして、『何か』がまだ私たちをおっかけているということもすぐに分かりました。

予想が簡単に裏切られ、私たちは息も切れ切れにまた走りだしました。

一番前で逃げていた私は「デジモンっ」という声で立ち止まってしまいました。

デジモンは転んだのか、地面にふしていて他の二人も振り返って止まっていました。

ゆっくり起き上がろうとしているデジモンと対照的に、後ろから『何か』がどんどんせまっていました。

「デジモンっうしろっうしろっ」

私が言っていないのは確かですが、2人のどちらがいったのか分かりません。

その言葉に反応してデジモンが振り返ると同時に、『何か』が多いかぶさっていきました。

「うあああああああああああああ!!」

デジモンの叫び声があがると同時に、数十メートルあった距離をイケメンだけが走りだしました。

「うおっ」

それほど大きくない掛け声で、イケメンが『何か』を蹴り飛ばしました。

倒れたりする動作から、五体満足の人間ぽいものであると無意識的に分かりました。

私は『何か』が倒れるのを見ながら、デジモンのもとへ駆け出しました。

デジモンをみると血を流していました。

少しおびえながらも、イケメンといっしょに腰の抜けたデジモンを抱えあげて逃げようとしました。

しかしデジモンの身体が大きかったのでなかなか進めませんでした。

するとうしろから

「ギッ………ギギッ…」

のような声(?)が聞こえてきました。

一瞬私は「はだしのゲン」のセイジ(?)さんという絵描きの人の死に際を思い出して、怖くなりました。

すると私の横に天津飯が駆け付けて、電動ガンを『何か』にむけて連射しました。

「がぁあああああ」

という『何か』の叫び声を聞いて、怖じげついていた足が逆に動き出しました。

それはイケメンとデジモンも同じだったらしく、撃ち終えた天津飯と四人でダッシュで走りました。

その直後に後ろ頭に何か柔らかいものが当たったけど、構わず走り続けました。

そして捜索中の大人たちのパトロールカーを見つけて安堵して皆で泣きました。

さすがにもう『何か』は追いかけていませんでした。

デジモンはこけたときに頭を怪我したらしく、一応救急車で運ばれていきました。

残りの三人で事情を洗いざらい話すと、こっぴどく親父に叱られました。

むしろ、余りにびっくりしすぎて動物と人間を勘違いしたのではないかなどと決め付けられそうになっていました。

そんな最中に天津飯が私のフードに何かあるといって、のぞいたあといきなり嘔吐しました。

親父がさすがに不審に思い、覗いてきました。

そして、冷静に

「フードを裏返さないようにゆっくりと服を脱げ。フードの中身を絶対にみるんじゃない」

と私に告げました。

親父の声が震えていたので、恐る恐る言われた通りにしました。

親父がそのフード服を受け取りその後、

「三人とも今日はうちの家で過ごしなさい。後で親御さんには連絡をいれて置くから」

と、言って服をもって何処かへ行きました。

そして私たちはパトロールカーで家まではこばれました。

ずっと天津飯は震えていました。

しかし、まったくわけがわからない私たちは家の中で天津飯に問い質しました。

天津飯は震えながら

「……目ん玉(眼球)がフードの中にあった……」

それを聞いて私はすぐにお風呂に入って、何度も何度も髪の毛を洗いました。

大人たちはあのあとパトロールして回ったらしいが、行方不明者は愚か、何かさえも見つけることができなかったそうです。

そして、次の日にデジモンのいる病院にお見舞いに行きました。

病室にはデジモンのお母さんがいて、私たちが危険な目に合わせたにもかかわらず、笑顔で迎えてくれました。

デジモンは明るく、振る舞ってくれたけど強がっているのは目に見えて分かりました。

そして、デジ母が買い物に言って来るために病室を出たあと、デジモンから昨日のことを話し出しました。

デジモンが言ったことは、

昨日襲いかかって来たやつは、目がありえないくらいにつりあがっていて、ひたすら

「にくにくにくにくにくにくにく」

と唱えていたらしいです。

未だなおこの年になってもまだ私はその『何か』が何なのか分かりませんが、もしかすると龍の化身ではないかと、勝手に推測しています。

だから行方不明者は、その『何か』に食べれた方々のではないかと思います。

勿論、行方不明でちゃんと見つかった人もいますが、見つかっていない人もいます。

あと、竹刀は何処かになくしてしまいました。

明るい日に親と探して回ったけれど、何処にもありませんでした。

もしかすると『何か』が持っているのかもしれませんね。

あのあと、一度もドラゴンボールもはだしのゲンも読んでいません。

というか、怖くて読めません。

長文&だぶんで申し訳ありませんでしたm(_ _)m

とにかく私の不思議体験を伝えたくて無我夢中でかいていたので、誤字脱字があるとおもいます。

そこは気にせずに読み飛ばしてください。

怖い話投稿:ホラーテラー 生生生生さん  

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