短編2
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おにぎり

ちょっと聞いて下さい。

怖いって程ではないけども、先日不思議な体験をしました。

深夜、車でコンビニに行って、おにぎりを買ったんだ。

何種類も具が入ってるやつ。

運転は母親がしてくれて、私は行きも帰りも後部座席の左側に座ってた。

帰りの車内では、自分の右側にオニギリ入れたバッグを置いていた。

無事に帰宅し、車を降りる。いつも通りに。

自分の部屋に入り、バッグを開けた。

そしたら、

オニギリが、

入っていなかった。

(何故だ、)

驚愕に言葉を無くす。

自分は確かに、おにぎりをバッグに入れた筈だ。

まさかどこかに落としてきたのかと、部屋から玄関までを辿る。

見当たらない。

玄関から外に出た。

携帯画面の微かな明かりを頼りに、車までの道のりを歩く。星が綺麗だ。

手に持つ車の鍵はセンサーが役立たずの為、直接刺して回さなければならない。

ゆっくり運転席側に回った。

ぽふっ

左足が何か柔らかいものを蹴った。

(まさか。)

携帯の明かりで足元を照らした。

転がっている。おにぎりが。

「あった!」

良かった、そう思いおにぎりを手にとる。

そして踵を返した時に気付いた。

何故、おにぎりが此方側に落ちているのか。

前に書いた通り、わたしは左側に座っていたのだ。助手席の後ろに。

右後ろ側のドアは、開いてすらいない。

まさか、鉄の扉をすり抜けたとでも?

「……!!」

寒さだけではない鳥肌がたった。

走って玄関へと向かう私を、何かが見つめてる気がした。

まとめてみて思ったのですが、

これ普通に、車から降りる時にタイミングよくおにぎり落として、

タイミングよく運転席側におにぎり蹴ったんじゃないかな(´・ω・)

もうそれでいいじゃん←

本当にちょっとした話なのに無駄に長くなってしまった…ごめんなさいm(_ _)m

お目汚し失礼しました。

怖い話投稿:ホラーテラー 倫理さん  

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