短編2
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ある歯科医院

昼食後、歯が痛くなった・・・何とか我慢して仕事を終えたが・・・

帰りの電車で、激痛と闘っていた・・・冷汗が流れ、凄まじい形相で一点を見つめていたら、前に座っていたオバさんが怯えていた。

駅を出て少し歩くと、歯医者があった。

恐ろしく朽ち果てた建物に「○○歯科医院」と古ぼけた看板がしがみついている。

この際、何だろうと構わない。入っていくと受付から脱衣婆のような女が覗いた。

薄暗い診察室に入ると、そこに歯科医らしき男が座ってこちらを向いていた。

何かとても嬉しそうだ。白衣ではなく旅館の浴衣のようなものを着て、スリッパを履いている。

髪の毛は数える程しかなく、つぶらな子供のような目をしてパチパチと瞬きをしていた。歯科医のくせに歯は三本くらいしかなく、そうだ!レレレのおじさんによく似ていた。

あのぅ・・・・

私が話そうとすると、歯科医は突然立ち上った!

はあぁ〜ああぁ〜ああ〜

何と驚いたことに民謡を唸りだした・・・・

なかなかいい声である。。と、余計な事を考えながら暫く茫然自失な状態でいた。

あのぅ・・・先生ぃ・・・

はあぁ〜ああ〜あぁ

歯科医は気持ちよさそうに唄い続ける・・・・

その時、脱衣婆が突然出てきて・・・

はあぁ〜歯ぁ〜どうした?どうした?

私はこいつらが怖かった。

 歯の痛みは不思議に消えていた。

歯あぁ〜どうした?

脱衣婆はまだ唄っている。

 私は逃げるように医院を後にした・・・

怖い話投稿:ホラーテラー 洗島の八さん  

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