友人のAさんの体験談です。
もう20年以上も前のある夜、男女数名で深夜のドライブを楽しんでいた時のことです。
大阪のK市のある川沿いの道を走っている時、一人が暗闇の河原に人影らしきものを発見したのです。
みんなもそれに気付き 「なんだろう?」 と言って車をゆっくり走らせ、近付いてみました。
そこには子供達数人が、幼稚園の制服姿で河原にしゃがんで、砂遊びのような事をして遊んでいました。
友人達は、子供達の近くまで来ると車を徐行しながら、声を掛けました。
「僕たちぃ~!こんな時間まで遊んでたら、危ないよ~。」
「早くおうち帰りやぁ~!」
その声に、遊んでいた子供達全員がこっちを向いたのですが・・・・・。
その子供達の目は窪んだように真っ暗で、顔がはっきりせず凄く不気味だったのです。
友人達は怖くなって慌てて、その場から立ち去りました。
走って暫くすると、一人が
「今の・・・・・子供達なんだったん?」
それをきっかけに、みんなも話始めました。
「・・・こんな深夜に幼稚園児が、遊んでいるのはおかしいよな・・・。」
「近くに大人がいた様子もないし・・・。」
「あんな暗闇で遊んでいるのはおかしいよ。」
口々にそんな事を言い合い、しばらく川沿いの道を走っていると、道の向うにある草むらに大きな黒い塊があるのを発見しました。
車がその横を通り過ぎる時それを見ると・・・
それは、ボロボロになった通園バスだったそうです。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話