中編3
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金魚

こんにちは。

私が小学生の時に実際にあった、奇妙な体験です。

初めての投稿and中学生なので 誤字脱字、あるかもですが、よろしくお願いします。

その頃 わたしは、お祭りでもらった金魚を飼っていました。

赤いフナみたいな金魚です。

それまで生き物を飼ったことのなかった私は、毎週 金魚鉢の掃除をして 朝と夜にエサをあげて…と、非常に可愛がりました。

金魚のことでよくケンカしていたのが 私の弟で、エサは誰がやるとか 名前は何々が良いとか…

話し合いの末、小さい方の金魚は私が「ハナ」とつけました。

弟は、

「もっと男らしい名前が良いのに!!怒」

最後までイヤがってましたが…苦笑

対して弟のつけたもう1匹の名前は、「ジロー」です。。。

どうやらハナではなく、「イチロー」と付けて欲しかったみたいでした。

今 思い返してみれば、ちょっと構いすぎてたかな…と思うくらいですw

その後 2匹ともすくすく育ち、1年間 元気にすごしました。

しかし。

その『奇妙な事件』は、飼い始めて2年目の夏にあったのです。

それは、いつもと同じ平凡な朝でした。

その日はたまたま弟が先におきて、ジロー達にエサをやりにいってました。。。

私はその時まだ寝ていて、異変に気づいた弟に起こされることになりました。

弟は、どたどた走ってくると、寝ている私をたたき起こして 何がなんだか分からないという顔をしながら、

ぽつっと、

「ジローがいないんだけど。。。」

はじめ私は、起こされて機嫌が悪いのもありましたが、朝から変な嘘付くなよ!!と弟を叱りとばしました。

すると弟に

「じゃあ見に来てよ。」

といわれ、ムリヤリ金魚鉢の所までひっぱって行かれました。

…ホントにいないんです。ハナしか。

意味が分からなくて

ぼーっと突っ立っていると、開いている網戸が目にはいりました。

15㎝くらい…。

猫…!!

真っ先に頭に浮かびました。

夏は暑いので、夜はいつも網戸にして寝てるんです。田舎なので、不審者もとくに居ないだろうということで。

寝るときは、網戸はしまっていたはずだけど…。

器用に前足で開けてしまう猫もいると聞いて、

家族の中でも 猫にやられたということで納得していました。

残ったハナだけでも、大事に育てよう、と。

それだけでは終わりませんでした。

その次の日、ジローが戻ってきたんです。

死んでいました。。。

ハナが、

「どうしたの?」

とでも言うように、ジローをつついていた所が、今でも鮮明におもいだせます。

頼りなさげに、ユラユラ浮いているジローに、外傷はありませんでした。

もともと、猫だったらわざわざ、金魚鉢に返しに来るはずがありません。

ジローは、なぜ死んだのか。なぜ、いきなり姿を消したのか。。。

今となっては、知るすべはありません。

…ここまで読んでくれた皆さん、ありがとうございました。

これが私の体験した、奇妙な話です。

ジローが死んでしまい6年たちましたが、今でもなにもわかっていません。

ちなみに、ハナは今でも生きています。この調子で、ジローの分も長生きして欲しいと思います。

弟と、懲りずにケンカしながら

大事に育てています!

怖い話投稿:ホラーテラー まめたさん  

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