中編3
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お祭り

みなさんはお祭りは好きだろうか?

私はそれほど好きではない。

なぜなら、人ごみが苦手だからだ。

もうひとつ理由があるのだが、それはこれから話す話の内容で理解してもらえると思う。

ただこの話はみなさんの中にあるある認識を著しく破壊する恐れがある。

注意されたい。

結論から述べよう。

お化け幽霊は昼にも出うる、ということだ。

世間ではお化け幽霊は、さも夜に怖い話をすると寄ってくる、という通説のようなものがまかり通っているが、そんなことはない。

昼だって彼らは居て、しっかりと我々を凝視している。

さて、ここでタイトルのお祭りの話をしよう。

若い人ほど、お祭りの種類を知らないのではないだろうか?

簡単にいくつかお祭りの種類を述べておこう。

1、豊穣祈願

2、厄払い

そして、

3、鎮魂、降霊

である。

霊というものは3以外降りてこないと思われるだろうが、そんなことはない。

1、 2、であっても霊は来てしまう。大抵、お盆と間違えて降りてくるのだが、彼らは一様に寂しそうだったり、照れたような表情をしている。

さて、注意されたいのは3、の降霊、鎮魂の類。

先ほども言ったが、盆祭りが特に著名であろう。

これには多くの霊たちが舞い降り、中には降霊の儀式が始まっていないのに来てしまう霊たちもいる。

霊感のある人はお盆の昼に、お祭りの会場を良く見ていただきたい。

明らかに霊と思われる残像のような残光のような物体から、

どこからどう見ても人間のような霊までうようよしている。

彼らは一様に何かそわそわしている。会いたい人に会える日。

彼らにとってもお盆は特別なのだ。

その気持ちは生きている人の比ではない。

そういった霊に出会えた場合は霊験あらたかな現象や、ありがたいことが起こるであろうが、

そうではない場合、これは困ったことになる。

昼でも夜でも、様子をうかがっているような、

禍々しい何かをまとった霊もいる。

人が多く集まれば、霊も行動しやすいのだ。

また、人というものは共通して楽しめる対象があると、注意が散漫になる。

だが私には見えてしまう。

お祭りの会場で、全身血まみれの女が何かをもとめ、ふらついていたり。

何かを探すように壁に現れた明らかな「顔」。

露店の店主の背中に蜘蛛のように抱きつく子供。

目標を見つけたのか、血の涙を流し、憤怒の表情で目標を睨みつけながら男の後を追う女。

その中でも無差別な霊は、特に厄介だ。

私の経験を、話そう。

本来話すべきものではないのかもしれない。

いや、気持ちを休めたいか  ら聞いてほしいというこ ともあ  る。

が、ここここの話を聞いて何らかのののの怪奇現

がががが起こるようになったたたたたた  ら「ら、

すぐにお払いに行って

も  らい  たい  。

でな い     と    、

とと   り   

ここここ

ろろろろす

すすす

わ、  わ た    しの     意 しき   ががが、

も     も  た     な    

な  る  

ごめんなさい、今からそちらに向かいますね。

あ    あ

では、待っててくださいねねねねね。

怖い話投稿:ホラーテラー カインさん  

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