短編2
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天井裏の冒険(コピペ)

俺のクラスに新しく転入生の男子が来た。

しかし彼はいつも机に突っ伏して塞ぎ込んでいて、未だに友人は一人もできていないようだった。

きっとクラスに馴染めずに大変なんだと考えた俺は、意を決して彼に話しかけた。

「いつも浮かない顔をしているね。何か嫌なことでもあったの?」

俺の突然の問いかけに彼は動揺したようだったが、やがて重い口を開いて話しだした。

彼の話では、彼が塞ぎ込んでいる原因は、転入してくる以前の、一月ほど前の出来事にあると言う。

彼は当時、住んでいた家の自分の部屋でゲームなどをして過ごしていたが、ふと気付くと、彼の部屋の天井板が少しずれているのを見つけたと言う。

彼は椅子や机を使って天井の上にのぼると、懐中電灯で辺りを照らして原因を探したそうだ。

天井の上は意外にも広々とした空間になっていて、何処までも先が続いているように見えた。

彼は天井板が外れた原因探しよりも冒険心から、天井裏をどんどんと先に進んで行ったという。

すると電池が切れたのか、突如として電灯の明かりが消え、辺りは一面の闇となった。

彼は怖くなって部屋に戻ろうとしたが、あまりにも進みすぎて、元いた部屋の明かりは既に見えなくなっていて、彼は天井裏で完全に迷子になってしまった。

途方に暮れた彼は、元の部屋を探して歩き回ったが、闇の中で方向感覚を失い、しだいに自分がどの方向に向かっているのかも分からなくなった。

宛も無く歩き回るうち、彼はだいぶ先に、何か光りを放っているものを見つけた。

それを自分の部屋の明かりと考えた彼は、夢中になって、その明かりに向かって歩き続けた。

しかし、段々と近づくうちに、明かりの正体は、自分の部屋の明かりではないことが分かった。

それは何と、見たことも無い街の明かりであったと言う。

不思議なことに、天井裏に一つの大きな街があり、その明かりが遠くから見えていたのだ。

彼は宛も無いので、その街の中に勇気を出して入って行ったのだと言う。

そこまで話をすると、彼はため息をついて、しだいにボロボロと涙を落とした。

俺は突然の彼の涙に戸惑いつつも、とりあえず彼を慰めようと、彼に言葉をかけた。

「大変だったね。でも結局は部屋に戻れたんだろ、泣くことは無いよ」

すると彼はゆっくりと首を振って、こう答えた。

「まだ、その街から出られていないんだ」

怖い話投稿:ホラーテラー オオカミ少年さん  

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