短編2
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女の手 続き

私は夜景が好きでたまに

落ち込んでいるときや

疲れたときに壕の上に登って

夜景を見に行くのですが

夏休み、たまたま本土から

友達が来ていたので綺麗な

夜景を見せてあげたいと

思いその壕の上に

連れていくことにしました。

深夜3時くらいでした。

一通り遊んだあとで疲れて

いたこともありより一層

夜景は綺麗でした。

友達も喜んでくれていたので

連れてきてよかったなと

思いました。

しかし、いきなり壕全体の

電気が消え、自動販売機の

電気までもが消えていました。

壕の上ということもあり

急に怖くなった私は

友達を連れて下まで

降りることにしました。

私たちが最初夜景を見ていた

ところはベンチがあり木の柵

から夜景を見渡せるように

なっているのですが下まで

降りたところで私はさっき

までいた木の柵を

何気なく見ました。

すると、私が父の部屋で見た

あの女が柵から片足を出し

だらんと力の抜けた状態で

目を剥き出し今にも頭が

取れそうなほど首を下げ

こちらを見ていました。

あわてて友達を連れて

移動しようとしましたが

どうしたの?と言うだけで

友達は動こうとしません。

「疲れたーもうちょい休もー」

私は休んでいられる心境

ではなくパニックそのものでした。

女が見てます。

「お願い!いいから!お願い!」

必死のお願いでやっと

友達は動いてくれました。

そして、立ち去るとき

振り返らなければいいものを

私は振り返って

見てしまいました。

女が降りてきているのを。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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