私は宮城県に住んでいる小6です。
私は一昨年あたりから、姉と母と同様の霊感がつき始め、音が聞こえたり、空気などを感じ取れるようになりました。
時には影も見えます。
そんな私が体験した、怖い出来事を聞いて下さい。
あの出来事は、今から2週間前に起きました。
ある日私が、公文から帰っていた時のこと。
その日の公文は、夕方17時頃終わり、私は寒いなーと思いながらいつもの帰り道を歩いていました。
私の“いつもの帰り道”は常に1本道で、新しい家々が連なっている所です。
そして
中学校の門と小学校の門の前を通らなといけません。
私はいつも、その門を通るのが怖くて、毎回早歩きで通っていました。
小学校の門からは、小学校も見え、職員室の光が見えているだけで後は真っ暗です。
私は、不気味だなー…と思いつつ、早歩きで小学校の門を通りました。
その時です。
(ヌワー…)
生暖かい、もわりとした気持ち悪い風が私の横を通りました。
えっ?
私は途端に背筋に冷や汗が垂れ、酷い耳鳴りがしました。
だって、今は真冬。
生暖かい風なんて、絶対あり得ません。
私は何かを感じ取り、走りました。
夢中になって走りました。
そしていつの間にか、中学校の門も通り過ぎていました。
そしてやっと、車が通る下り坂に出ました。
私は車の灯りと坂道を上ってくる高校生などを見て、一気に安心し、気が和らぎました。
あー…怖かった…。
でも何だったろさっきの…
その後私は、素早く家に向かいました。
そして、家に着くなりインターホンを押し、お婆ちゃんが出ました。
『はーい、どちら様?』
『私私ー!!お婆ちゃん早く開けてー』
『あ、○○かー。分かった分かったじゃあ開けに…って○○』
『何?』
『隣にいるのお客さん?』
『…ぇ……?』
『ほら!!今こっち向いたじゃなない』
私は黙った。
『?…じゃあ○○ー、今開けに行くから』
(ガチャ)
玄関が開いた。
『おかえり。…あれ?さっきの女の子は?』
『ハ、ハハ…何言ってんのお婆ちゃん、誰もいないよ』
私は半泣き状態で言い放ち、すぐさま部屋に行った。
そしてビックリした。
部屋にいた。
部屋にいたの。
真っ赤なランドセルを背負って、悲しげに立ち尽くしている女の子が。
怖い話投稿:ホラーテラー 嵐さん
作者怖話