短編2
  • 表示切替
  • 使い方

夏の夜

夏休みに母親の実家に帰ったときのこと。

当時高校生だった僕は、母親の実家にある双眼鏡で二階の部屋から町並みを覗くのが好きだった。 二階からの景色はとても良く。 結構見晴らしがよかった。

そんなある日の夜。

いつものように双眼鏡で夜の町並みを見ていた。

街灯の下、酔ってるのかなぁって思える男性。

手を繋いで歩く仲良さそうなカップル。

自動販売機で飲み物を買おうとする子供。

え?

そこで、ふとした違和感がよぎった。 子供? こんな時間に?

時計を見ると23時くらいだったのを覚えてる。あたりは真っ暗。田舎でこんな時間に子供が1人で出歩いてるなんて。

気になったからもう一度同じ場所を覗いてみる。

すると、自動販売機の仄かな明かりが子供の様子を窺わせる。

異様に頭がでかくて、ぎくしゃくする動き。 バランスがとれないのだろうか。 自動販売機の周りを異様な動きで歩き回っている。

その動きに目が離せなかった僕は、そばらく様子を窺っていた。

すると。急に動きを止め、こっちを向いた。双眼鏡越しにその子供と目があってしまった。

うそやろ? けっこう距離あるのに!! でも確実にこっちを向いてニヤニヤ笑っている。 子供がいきなりこっちに向かって歩き出した。

え?! どうしよ! こっちに向かってる!

ひょっこひょっこと歩きながら確実にこっちに向かってる!

ひょっこひょっこと歩きながら確実にこっちに向かってる。

急に怖くなった僕は、窓のカギを閉め布団をかぶってブルブル震えてた。

しばらくすると、外から砂利を踏む音が聞こえてきた。

じゃり、じゃり。 じゃりじゃり。 窓の外をうろうろしてるのがわかる。

いきなり窓がガタガタ音をたてはじめた。

怖い! はやく朝になってくれ! 

恐怖に負けて気を失ったと思う。 気づいたら朝になってた。

気になったので家の周りをあるいてみると、僕が覗いてた窓の下に、小さな足跡がいくつも残っていた。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete 59189e6fb4d79119a63e92183ffb92aeb8f46031afd97d5db060811ce15c35e6
閲覧数コメント怖い
1600
2
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ