短編1
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山を行くもの

林業を営む若い男がいた。

林業を営む前、サラリーマンをやっていたが、自分には向いていないということで、転職した。

彼は期待の星であった。林業を営む人たちは、5,60歳ほどの人たちがほとんどであったが、若者ということで、期待されていたのである。

仕事を終えると、たいてい山小屋に泊まる。

今日もそうだった。

寝ているとき、こんな音がしたりする。

ガサガサ。ザザザザ。

これは獣が走ったりするときの音である。

だが、今日は普段と違う音がした。

ひょ~ひょ~。

これはどう考えてもおかしい。

ひょ~ひょ~。

気になった彼はドアを開け、そっとのぞいた。

そこには白装束の人々が列になって下山している。

すると一人がこちらに気付いた。

そして全員が彼の方を向いて信じられないスピードで追いかけてきた。

彼は必死で山小屋に戻り、ドアの鍵を閉めた。

獣のようなうめき声が聞こえてきて、ドアやかべを叩いたりひっかいたりしてきた。

彼は布団にもぐり、必死に祈った。

気付けば朝になっていた。

山小屋の周りは静まりかえっていた。

おそるおそるドアを開けると、血だらけの爪や、ひっかいた跡がしっかり残っていた。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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いったい何だったのか…怖