短編2
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オイテカナイデ…

私は先日クラス会に参加しました。

とあるカラオケボックスで朝まで呑んでたのですが解散し、私はそのあと彼氏の家に向かっていました。

モノレールを利用しました。

モノレールを降りてさらに、歩道橋を降りなければ道路に辿り着けないようになっているのですが、歩道橋の下は交差点になっています。

そして私が歩道橋の階段を降りようとしとき、その歩道橋の真ん中に髪の長い女の人がうつむき加減で立っているのが見えました。

「妙だな。」とは思いましたがしかし、酔っているだけだろうと、気にせず降りようとしたときです。

女の人は交差点に向かって真っ逆さまに落ちました。

その女の人はすぐに消えました。

私は、猛ダッシュで彼氏の家に向かい寝ている彼氏に添いさっきあったことを思いだしパニックになっていました。

「どうしよう…怖くて寝れない。」

と、思っていましたが遊び疲れていたせいかいつのまにか寝てしまったようです。

しかし、彼氏に何度も名前を呼ばれながら頬を叩かれながら起こされたので、半ばキレ気味に答えました。

「…何?」

彼「まほだよね?」

「そうだけど…。」

彼「よかった。」

全く意味がわからずもう一度寝ようとする私に彼氏が私が寝ている間にあったことを話してくれました。

私は、寝ながら低い声でぼそぼそと

ゴメ…サ…イ…ゴメンナ…サイ…

…オイテカナイデ…ゴメンナサイ…

オイテカナイデ、オイテカナイデ…

と、繰り返していたので彼氏が「置いていかないよ」と言うと涙を流してまたオイテカナイデを繰り返していたそうです。

異変を感じた彼氏が起こそうとしても起きず、オイテカナイデを繰り返す私の目を無理矢理開けようと指で広げたら広げたまま瞬きをせずにオイテカナイデ…と。

そして私の名前を仮にまほとして彼氏呼びかけると

まほ…

まほ…

まほ…

まほ…

まほ…

と、ぼそぼそとつぶやき彼氏が、「自分が誰かわかる?」と聞くと、低い声で一言だけ

オシエテ。

相変わらず目は見開いたままで彼氏はまほにしかわからないことを聞こうと思い、「昨日どこにいたの?」と聞いたそうです。

すると、しばらくしてから

…山

オシエテ…どうして…

山…山…ヤマヤマヤマ…

そのあとは眠りながらどうして…なんで…を繰り返し頬を叩きながら起こしたそうです。

私は全く記憶にないですが彼氏が起こしてくれてよかったです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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