短編2
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無神論者

今回の話は僕が今日まで投稿出来なかった理由と関係があります。

僕の古くからの友人Yは昔から幽霊や妖怪、果ては神様の存在も信じない無神論者です。

オカルト好きな僕と無神論者のY。

宜保愛子と大槻教授みたいな関係性ですが、不思議とウマがあったんです。

物心ついた時からオカルト好きの僕は小学校の頃から怪談話を読み漁り、よくYにも教えていました。

しかしいつもYは幽霊なんていやしない。

見間違いだの、錯角だの言い返してきます。

元々祖先が坊主の家系だった僕は墓参りやら神社仏閣が好きだったんですが、Yはそんな事に意味はない。

初詣なんて寒いだけじゃんと切り捨てる男です。

正月に地元に帰省して、Yと飲んでいた時も話題が神様はいるか?なんて流れになり、いる派の僕といない派のYで言い争いになりました。

大人なんで殴り合いまではしませんが 笑

一緒にいたAはお互いが譲らないもんで、呆れていました。

神様はいるか?の答えが出ず、Yの提案で今から神社に行く流れになりました。

Yはと言うと、神社に行き、鳥居や社に向かって立ちションをすると言うのです。

何を罰当たりな事を言い出すんだと思っていたら、神様なんてのはいないから罰なんぞ当たんねぇよ。と、言い切ります。

さらには、自由民権運動で有名な板垣退助も無神論者だったらしく、彼はお札を便所(汲み取り式)に捨てたけど罰は当たらなかったのだと力説します。

終いには板垣退助を先生と呼び出しました。

僕はせめてもの反論で、板垣退助は暴漢に刺された時、「板垣退助死せども、自由は死せず。」とカッコいい事言ったのに、結局死ななかったのだと教えてやりました。

板垣退助の件でヒートアップした2人はついに、神社に赴く事になりました。

続く

怖い話投稿:ホラーテラー 紅天狗さん  

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