短編1
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バロットエッグ

実話から。

小5、6の時の話

いつものように朝起きて

歯を磨き、着替えて

朝食の準備が出来ているテーブルに座る

その日の朝食は

みそ汁、ご飯、焼き鮭、生卵

器に卵割ろうと、卵を持った時

変な音が聞こえた

卵を振ってみた

ジュルッジュルッ

中に空洞があるような音がした

首を傾げながら卵を割った

中から出て来たのは

半分孵化したヒナだった

白身も黄身もまだある状態だった

血と混ざって出て来た

黒い毛が生えている

黄身の部分には太い血管が張り廻っていた

全体的にヌメッとしている

私が最初に振ったせいか

血の量が凄かった

余りの気持ち悪さに絶叫して泣いた

その後、母がケースにある卵を全部割ってみたが他は問題無かった

卵に書いてある日付も一昨日の日付だし

何故半分孵化した卵が混ざっていたのか

その時はクレームを出すとかそういう考えがなく

気持ち悪い一件で終わった

それで私が中学生になった時

卵の業者が出生日偽って卵を出荷していたとニュースでやっていた

はっきりした内容は覚えていないが

結構古い卵も昨日今日の日付で出荷していたそうだ

それでも卵が孵化する事は有り得ないと思うが…

その一件から

卵は必ず振ってから割ることにしている

怖い話投稿:ホラーテラー 怖い物有りさん  

Concrete
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