中編3
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入れない

久しぶりに投稿させて頂きます。

広島から祖母を慕ってお客さんが来た。

僕の祖母(以後ばあちゃんの呼称)は霊関係の事、所謂拝み屋みたいな事をしています。

おおっびらに宣伝してる訳でもなく、大した謝礼を頂いて利益を出す訳でもなく、細々と営んでいます。

半分ボランティアみたいなカンジに見えます。

そのばあちゃんは昔先生をやっていました。その時の教え子が先日来ました。

今は霊関係の教え子になります。

ばあちゃんは弟子みたいなのは取るつもりはなかったらしいですが、何か昔あったらしい事(聞いても教えて貰えない。危険な話らしい)と、その人に大変な力と才能があった事から弟子にしたみたいです。

 離れた地域に住んでいるので年に数回しか会わないですが、僕はこの人とは気が合い、話しも凄く楽しかった。

この人はミサさん(仮名)と呼びます。

ミサさんはばあちゃんよりもずっと積極的にオカルトの話しをすんなり話してくれるので僕はこっちに来る度に話しをせがんでいます。

このミサさんの話しもまた載せたいと思います。

ばあちゃんとミサさんと僕の三人で初詣に行った。

氏神様やお世話になっている神社はとっくに行ってるので、今回はせっかくミサさんが来たというので大社さんに行くことなった。

大社に着いて、参道を歩く。

そして中にある鳥居の前でばあちゃんとミサさんの足が止まった。

ミサさん「ここでは相変わらず待ってますねー。」

ばあちゃん「動物はいいけど、ヒトはダメよ」

ミサさん「分かってますよ、ヒトは見ませんから」

僕「??、何?何の話?もしかしてあっちの話?」

ミサさん「後で話したげよう、さっ、参拝参拝。」 

二人は見える人ですから、いつもこういう場合はのけ者です。

何事もなく参拝して、寄り道したりして帰宅。

早速さっきの話題を振りました。

ミサさん「あそこから結界が強くなってる場所。

そんで、人に憑いてる霊で悪いモノ、または弱いモノは入れなくなってる。

入れないから出てくるのを待ってるんだよ。」

僕「動物がどうのって言ってたでしょ?」

ミサさん「動物飼ってた人なら憑いてる人沢山いるでしょ。いい奴が多いよ。ペットとして愛されていた動物達がほとんどだから」

僕「うーん見えない者としては何も言えないな。いっぱいおるの?」

ミサさん「いっぱい、ずごーくいっぱい。見ようとして見れば同じ場所に重なるようにいっぱいおるよ」

僕「人はダメって何?」

テレビ観てたばあちゃん「ヒトだったモノは悪いのばっかりがあそこで待ってる。守護しようと憑いてる霊や悪意のないモノは大社なら本殿以外や御神体近く以外なら入れるから。

あそこで待ってるヒトの霊等は負の感情や悪意のある害しかない存在。

人によってはあんまり見てると着いてくるよ。」

僕「ひょー、こえぇ。神社行って変の連れて帰ったら最悪だわ。」

ばあちゃん「だから手を洗う場所があったり、本殿入る前にも小さな祈る場所があるんだよ。鳥居もそう。

本来それがある理由とは違う意味も込められてる場合があるのよ。

あんたが小さい頃からその事は厳しかったの覚えてない?」

確かに言われてみれば小さな頃から神社に参拝にする時に手を洗った。洗わないと優しいばあちゃんにゲンコツをされた記憶がある。

神様に会う前には綺麗にしとかないけん!って叱られたのを覚えている。

僕「作法ってのもちゃんと意味が色々あんだね」

ミサさん「ウチが修学旅行先から連れて帰った事があってね。

で、先生(ばあちゃん)が祓ってくれた事もあったよ。」

ばあちゃん「ノリとか雰囲気だったり、人に着いて来ただけの団体客とか、ただの観光で来た参拝客がたまに作法も全く知らずに変なモノ連れて帰る事があるよ。

常識って言葉も分からないのがそのまま育つと、抱え込む必要のないモノまで・・・・」と延々と愚痴が始まったのでここまでとします。

怖い話投稿:ホラーテラー 松葉さん  

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