短編1
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タクシー運転手の息子

あるところにタクシーの運転手が

いました。彼には5歳になる

息子がいました。奥さんは最近

病気で亡くなってしまいました。

彼の仕事柄、家に帰るのは深夜

になります。そのため最初の頃は

隣の家の人に頼み、息子の面倒を

みてもらっていましたが、隣の家

の人はそのうち面倒くさくなり

結局息子は自宅で1人ぼっちでした。

隣の家まで息子が寂しがって泣く

声が聞こえていましたが2~3日

もすると毎晩聞こえていた泣き声は

『キャキャ』という笑い声に変わって

いました。隣の人は不審に思い、タクシー運転手にすべて打ち明けました。面倒を

頼まれたのに放棄してしまったこと、

泣き声から笑い声に変わったこと。

それを聞き彼は仕事を早く切り上げ家に

帰りました。そして息子にこう問い

ました。『お前は家に1人で寂しく

ないのか?』と。

すると息子は、、、

『最初のうちは寂しくて泣いていた

けどあるときからね………』と息子は

庭の縁側を指差し笑顔で

『ここからママがでてくるの、

ニコニコ笑ってでてくるの!』

………なんと亡くなった奥さんが

夜な夜な縁側から這いつくばって

息子の前にあらわれていたのです。

それから彼は仕事を変えたそうです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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