短編2
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化け物の話

最近というかちょっと前になるが、コンビニで日本各地の化け物、妖怪が特集された本が売っていた。

それを立ち読みしてた時に、昔地元でよく聞かされたのにそっくりな話が紹介されてて思い出したので投稿します。

今は違うが、俺の地元はY県で、M県に近い山間部の集落だった。

本気でド田舎なんで、集落も小さく9軒程しかない。隣の集落までは30分くらいかかるし、町に出るのも相当時間がかかる。

今でこそ道路が通っているが、(といってもメインの道路が一本だけ)昔は山を無理やり切り開いた峠道のような旧道しかなかった。

もちろん車は論外、徒歩か馬くらいしか通れない道だし明かりも全く無い。

その旧道に伝わる怖い話を地元の年寄りから良く聞かされた。

曰く、昔は峠に「アンギさん」という人間の肉を吸いとるバケモノがでた…という話だ。

※ちなみにコンビニの本には、「肉吸い」という呼び名で紹介されていた。

若い女の姿で旅人に近付き、身体に触れられたらたちまち身体中の肉を吸われて皮と骨になってしまうと書かれていた。

俺が年寄り連中に聞いた話とほとんどは同じだが、若い女ではなく、ガリガリの白い婆さんだったはずだ。本と年寄りどっちが正しいのかはわからんが。

とにかく峠にアンギさんが出ると言うのは結構有名で、昔は猟師や旅人が襲われたらしい。

人の皮が山中に落ちてたとか、血が出てないのに内臓が無くなっている死体があったとか…そういう話も聞いた覚えがある。

今はそんなものが出るという話も聞かないし自分自身その類いを見たことはないが、その峠道は今でも旧道として地元に残っています。

怖い話投稿:ホラーテラー Qさん  

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