短編1
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我が家の幽霊

私の実家には幽霊がいた。

女性で、見た目が某ホラー映画に出てくる幽霊に似ていたので、私は彼女をS子さんと呼んでいた。

S子さんは、いつも私たち家族を遠巻きに見ているだけで直接、接触してこようとしなかったので、私は気にしていなかった。

そんなS子さんが一度だけ接触してきたことがある。

私が中学一年の時だ。

私はその日、1人で留守番をしていた。やることも無く、テレビをなんとなく付けていた。その時やっていたのは「九死に一生スペシャル」。暇なのでそのまま見ていると、いつの間にかS子さんが近くにきていた。私はいつものとこなので、やっぱり気にしなかった。

その中で、井戸に落ちたおじさんの話があったのだが、そのおじさんが助かった時だった。

「死ねばよかったのに…」

S子さんが…喋った。

びっくりして振り返ると、S子さんは部屋を出ていくところだった。

そんなベタなセリフを、しかもテレビ見ながら私に言われても…って思ったけど、何故か何も言えなかった。

S子さんが接触してきたのは後にも先にもこの一度だけ。

今は私も実家を出てしまい最近は全く霊を見ることもなくなってしまったので、S子さんがどうしているのか分からない。 

ただ、何故あの時だけ接触してきたのか今でも気になっている…

嘘っぽいけどホントの話し。読んでくれた人、つまらない話でごめんなさい。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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