短編1
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 私は雨の日が大嫌いだった。

 

 雨がうっとうしいのではない。

 雨が降った日には必ず父が家の近くのバス停まで傘を持ってきてくれる。

 それが凄く嫌だった。

 幼くして母を亡くし、父の手一つで育てられた私だが16,7にもなるとやはり友達の目や、「もう子供じゃないんだから」という気持ちがあり、「ホント、鬱陶しい・・・」とばかりに私は父よりも早歩きして家に帰ったものだ。

 そんな私も、もう三児の母。

 もうすぐ父の七回目の命日の日がやってくる。

 今の私には「本当にありがとう・・・。お父さん・・・」と言う言葉以外なにも出てこない。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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