俺の部屋に女がいる。
「あのね、私、他に好きな人ができたの」
「待ってくれ俺は○○が…」
「好きだ!!」
そう俺が言い終わる前に
女は消えた。
ここ一週間、この女の幽霊は俺の部屋にいた。
俺は生前のこの女に惚れられていた。追われて追われて終われまくった。
しかしある日交通事故で死んだ。
が、実生活の俺を見ていて窓から見える他の男にすっかり惚れてしまったらしい。
「死んでからって気持ちも変わるもの…」
「それでも好きと言わせなきゃ成仏できなかったのは執念よね~」
「もう窓から見えるあの人が見れないのが残念だわ」
俺は自分にやりきれなさを感じた。
この執念、どうすれば成仏できようか…
怖い話投稿:ホラーテラー PPPさん
作者怖話