先月末にあったことだ。
その日は土曜日だったこともあり、
夜遅くまでパソコンで動画サイトを見ていた。
いや、見ていたというか、趣味のイラストを描きながら動画サイトにアップロードされた音楽をヘッドホンつけて流していた。
動画サイトが夜12時の時報を告げる。
パッと画面を覗くと、
画面は省エネモードに切り替わっていて、真っ暗になっていた。
真っ暗なパソコン画面。
自分の写るその後ろの肩越しに、
女がいた。
無気力な表情、口はポカーンと僅かに開いており
体育座りのまま動かない。
どれくらい見ていたかわからない。
しばらくすると、そいつはゆっくりと立ち上がった。
近づいてくる?
この時の自分はパニックになっており、ただ目をぎゅっとつむってガタガタ震えることしか出来なくなっていた。
気がつくと朝だった。
描きかけのイラスト。
やはり夢では無いようだった。
背後のあの女、
その顔は「私」だった。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話