ニュータイプのカメラッ!

短編2
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ニュータイプのカメラッ!

幸せな夫婦が居ました

男は、とても妻を愛しており

またこの先ずっと愛していくだろうと

確信と誓いがありました

妻が病死するまでは

それから、5年が経ちました

夫婦には妻の同級生で共通の友達が居ました

彼女は妻の死後

時々、男の様子を見に来ては

いろいろ世話を焼いてきました

男は彼女が自分に

同情以上、友達以上の感情を抱いていることに気づいていました

また自分がそれに傾きつつあることを知りながらも

それを自分自身で受け入れまいとしてきました

死んだ妻に対して何らかの後ろめたさがあったのです

しかし、もう5年も経っています

周りの人間も再婚するように勧め

また、妻の両親も

「私たちのことは気兼ねせず再婚してください」

などと言う様になりました男はついに決意しました

男はカメラをいじっています

今日買ったばかりのカメラです

1月前、妻の友達が様子を見に来たとき

男は彼女に旅行に行こうと誘いました

彼女はもちろん快くOKしました

旅行は明日からです

男はふと手をカメラから離し

仏壇のほうに近づきました

「俺は5年お前の死に向き合ってきた

 そして、ようやく死んだ人間に対して やれることは何一つないんだって事に気づいた

 頭ではなく、心でだ

 俺はこれから幸せになろうと思う

 許してくれ」

男が手を合わせたそのとき

 パシャ

勝手に、カメラのシャッターが切られました

男は不思議に思い、カメラを手に取り

今撮れた画像を確認したのですが

部屋が写し出されてるだけで

変わったところは何もありせんでした

しかし男は罪悪感が薄れ

心が軽くなるのを感じました

なぜなら、ちょうどその時、カメラが

笑顔を検知してシャッターを切るモードだったからです

これは2010年頃に投稿されていたお話です。

私じゃなくて、他の方が創作か体験したお話なんですが、新しい作品に埋もれてしまっていて、、、

良いお話なのにもったいない!と思い、

もう一度 投稿させていただいてます。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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