これは私の姉が本当に体験した話です。
私は、小学4年生までA団地という所に住んでいました。
そこは、見た目は薄暗くサビなどもちらほら見える寒い団地でした。
私の姉は、霊感があります。というより、私達一家(父を除く)がそういったモノを見たり聞いたり、簡単に言えば強い家系なんです。
いつもどうり姉と私は一緒に風呂に入っていました。すると、姉がポツリ
「お母さん?」
と言うのです。
「どうしたの、お姉ちゃん」と聞くと姉はこう言うのです。
今、赤い服(ワンピース?)を着た女の人が風呂の前を通ったの。でも何かが変で、エスカレーターみたいに下に降りていってる感じ? 普通に歩いていたのに段々高さが低くなっていく、みたいな?
曖昧な説明で私は困惑しました。一応母に聞いてみたら、「別に通ってないけど…」との事。
かくゆう母もその団地で生首を見たと言うのです。
なんでも、飾ってあった大きなパズルに、沢山の生首達が吸い込まれていったって…
不思議と恐怖はなかったらしく、私も「怖いね」でその話を終わらせました。
本当にその団地では様々な体験をしました。
水溜まりが弾ける音がし、ふと見たら足首(無数)が私達姉妹の寝ている周りを歩き回っていたりなどや、部屋の隅に兵隊さんが立っていたりなど…
今思い出しても震えてしまいます。
後から聞いた話ですが、そこの団地付近の川で大行水があったらしく、団地付近で沢山の方が亡くなったそうです。
私にとってとても身近な恐怖体験を投稿させていただきました。
ありがとうございました。
怖い話投稿:ホラーテラー 黒木Fさん
作者怖話