中編3
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こっくりさん

初めて投稿します。

これは私の母が実際に体験した話です。

ある日の放課後

母の友達(名前が分からないのでAさんBさんとします)が『こっくりさん』をやり始めました。

当時は、10円玉ではなく鉛筆で行うものでした。

しかも、2人で『指相撲』の様に指を絡ませて鉛筆を持って行なっていました。

A「こっくりさん こっくりさん お入りください」

B「こっくりさん こっくりさん お入りください」

A「こっくりさん お入りくださいましたか?」

ゆっくりと線を引きながら鉛筆が動く

『はい』

A「きゃー!ほんとに動いたー!!」

まあこんな感じで盛り上がり、20分ほど質問を繰り返し、気がつくと紙は何度も往復を繰り返した鉛筆でぐちゃぐちゃになっていました。

母「ねー もう帰ろーよー」

元々待つ事が苦手な母なので、我慢が出来なくなり言いました。

A「そーだね もうこんな時間か」

B「じゃ、帰ろっか」

そしてお決まりのあのセリフ

A「こっくりさん こっくりさん お帰りください」

B「こっくりさん こっくりさん お帰りください」

10分が経過しました

鉛筆は、黒く塗りつぶされた紙の中からかろうじて見える『いいえ』の上から動きません。

A「どうして!?どうして帰ってくれないの!!!」

B「早く帰ってよ!!お願いだから…」

2人は半泣き状態

「こっくりさん こっくりさん お帰りください こっくりさん こっくりさん お帰りください こっくりさん こっくりさん お帰りくだ…」

ようやく鉛筆が動き出す

そして鉛筆が示したものは…

『い』『や』『た』『”』

次の瞬間

2人の悲鳴と同時に鉛筆が紙から離れました。

しかも鉛筆は2人が持ったまま。

鉛筆は2人を振り回しながら動き始めました。

鉛筆が向かった先には…

母がいました。

危険を感じた母は悲鳴を上げて教室から逃げ出しました。

鉛筆に引きずられながら2人も後から追いかけてきました。

母「いい加減にしてよ!!ふざけないで!!」

A「鉛筆が勝手に…!助けて!!!」

B「止めてえ!誰か助けてええ!」

2人は足をもつれさせながら追いかけてきます。

2人の顔は恐怖と涙でぐちゃぐちゃになっていました。

走りながらトイレを見つけた母は、個室に逃げ込もうとしました。

扉を閉めようとしたとき

『どすっ』

鈍い音とともに右手に激痛がはしりました。

鍵を閉め右手を見ると…

扉を閉める際に鉛筆で刺されたらしく血まみれでした。

5分が経ちました。

その間中ずっと母は個室に閉じこもり、2人は鉛筆でドアを叩き続けていました。

下校のチャイムが鳴り

それと同時にドアを叩く音が止みました。

おそるおそるドアを開けると、そこには衰弱しきった2人が泣きながら座り込んでいました。

鉛筆は2人の手から離れ足下に転がっていました。

母は振り返ってドアを見ました。

そこには無数の穴が空いていて、その穴は文字を表していました。

『コロス』

今でも母の右手、親指の付け根には鉛筆が刺さった傷痕があります。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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